2018年4月 - 2020年3月
RNA結合タンパク質Arid5aの肺高血圧症病態における役割の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究
肺高血圧症は肺動脈に狭窄・閉塞病変を生じ、肺動脈圧上昇から右心不全に至る難治性疾患であり、炎症病態が関与していることが報告されている。本研究は、mRNAの安定化に寄与することで炎症を制御しているArid5aという蛋白質に注目し、遺伝子改変マウスを用いて肺高血圧症モデルを作製し、Arid5aが肺高血圧症の病態形成に果たす意義を検討した。血行学的解析の結果、Arid5a欠損マウスでは肺高血圧症が改善することを明らかにした。また、免疫細胞の構成や血管構成細胞の遺伝子発現にも変化が起きている可能性が示唆された。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K16168
- 体系的番号 : JP18K16168