2018年4月 - 2021年3月
高齢糖尿病患者の疾患性サルコペニア治療を目的とした食事・運動療法の創出
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究ではサルコペニア治療を目的とし、日本糖尿病学会が薦める食事・運動療法の介入が高齢者糖尿病患者の筋肉量や身体機能、QOL改善に与える影響ついて、無作為比較化試験で明らかにする。これまでに高齢糖尿病患者におけるサルコペニア治療を目的とした食事・運動療法に関するエビデンスはほとんどない、高齢糖尿病患者の血糖管理や腎症重症化予防の他、新たにサルコペニア治療を含めた従来の食事・運動療法の有効性を明らかにすることで、我が国の高齢者糖尿病治療に向けた新たなエビデンス創出が期待できる。
2018年度は高齢2型糖尿病患者の食事・運動療法の有用性に関する検討を行った。また、糖尿病を発症していない一般高齢者(非糖尿病)集団も含め、食事療法群、運動療法群、食事+運動療法群に分けた介入研究を行い、2型糖尿病の病態が食事・運動療法の介入効果に与える違いについて検証を行った。18週間の介入の結果、糖尿病治療を行っていない健常高齢者では食事+運動療法群は各単独介入と比べ四肢の筋肉量や膝伸展筋力が有意に増加していた。また、健常高齢者では四肢の筋肉量や膝伸展筋力の増加と共に身体的QOLが有意に増加していた。一方、高齢2型糖尿病患者は、一般高齢者と比べ食事+運動療法による四肢の筋肉量や膝伸展筋力の介入効果が少なかった。その結果、高齢2型糖尿病患者では食事+運動療法による身体的QOLの改善を認めなかった。本研究より、高齢2型糖尿病患者は健常な高齢者と比べ、食事+運動療法による介入効果が得られにくい可能性が示された。
2018年度は高齢2型糖尿病患者の食事・運動療法の有用性に関する検討を行った。また、糖尿病を発症していない一般高齢者(非糖尿病)集団も含め、食事療法群、運動療法群、食事+運動療法群に分けた介入研究を行い、2型糖尿病の病態が食事・運動療法の介入効果に与える違いについて検証を行った。18週間の介入の結果、糖尿病治療を行っていない健常高齢者では食事+運動療法群は各単独介入と比べ四肢の筋肉量や膝伸展筋力が有意に増加していた。また、健常高齢者では四肢の筋肉量や膝伸展筋力の増加と共に身体的QOLが有意に増加していた。一方、高齢2型糖尿病患者は、一般高齢者と比べ食事+運動療法による四肢の筋肉量や膝伸展筋力の介入効果が少なかった。その結果、高齢2型糖尿病患者では食事+運動療法による身体的QOLの改善を認めなかった。本研究より、高齢2型糖尿病患者は健常な高齢者と比べ、食事+運動療法による介入効果が得られにくい可能性が示された。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K17924
- 体系的番号 : JP18K17924
