共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2024年3月

運動領野から視覚領野へのクロスモーダル抑制の機能的役割および形成ルールの解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
20H04492
体系的課題番号
JP20H04492
配分額
(総額)
15,080,000円
(直接経費)
11,600,000円
(間接経費)
3,480,000円

2020年度は、運動中の視覚領野における抑制(クロスモーダル抑制)の作用動態を調べるために機能的MRI実験を行い、脳活動データを取得した。具体的には、右利き成人25名を対象に、右手首の屈曲伸展運動をおこなっている際の脳活動を計測した。この時、実施する運動量とクロスモーダル抑制との関係をみるために、手首の可動域は同じであるが周期が異なる(0.5 , 1, 2Hz)運動、また周期は同じであるが可動域が異なる(20, 40, 60度)運動を用意した。また、入力される視覚量とクロスモーダル抑制との関係をみるために、閉眼・開眼の2つの条件を設定した。得られたデータの前処理を終え、解析の準備を行った。
また、上記の実験と並行して、既に保有しているMRIデータを用いてクロスモーダル抑制に着目した再解析をおこなった。感覚運動課題中にみられるNegative BOLD信号を評価することで、クロスモーダル抑制をはじめ他の脳領域間抑制についても、発達とともに強まり加齢に伴い弱まるというU字型のライフスパン変化を示すことが明らかとなった。また抑制の強化および劣化の時期は、脳領域ごとに多少の差異があることも分かった。これらの成果を学術学会および学術雑誌にて発表した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H04492
ID情報
  • 課題番号 : 20H04492
  • 体系的課題番号 : JP20H04492

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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