2021年7月7日
「AI美空ひばり」は冒涜か: 人工知能が死者を代弁することをめぐって
人権教育研究会 第112回例会
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発表資料
回数 : 51
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 開催地
- 花園大学; オンライン
- 国・地域
- 日本
2019年、NHKが人工知能(AI)とホログラムCGを用いて、往年の名歌手・美空ひばりを「復活」させ、新曲を披露したことが話題となった。「AI美空ひばり」は、歌をうたうだけではなく、観客に語りかける場面もあるが、これに対して、決して声を発しないはずの死者の言葉を代弁するようなものを作ることの問題が指摘された。
死者をAI等で「復活」させる例は、日本だけでなく世界の諸地域で行われている。死者の声を代弁することは、「天国のおじいちゃんも喜んでるよ」のような日常的な例から、歴史家や小説家などによる過去の表象など、AI以前から行われている。ここにどのような倫理的な問題があるのか、考えてみたいと思う。
死者をAI等で「復活」させる例は、日本だけでなく世界の諸地域で行われている。死者の声を代弁することは、「天国のおじいちゃんも喜んでるよ」のような日常的な例から、歴史家や小説家などによる過去の表象など、AI以前から行われている。ここにどのような倫理的な問題があるのか、考えてみたいと思う。