
吉田 豊
ヨシダ ユタカ (Yutaka Yoshida)
更新日: 01/28
基本情報
- 所属
- 静岡理工科大学 理工学部 物質生命科学科 教授
- 学位
-
工学博士
- J-GLOBAL ID
- 200901068645397241
- 外部リンク
メスバウア分光の独自の計測技術を開発し、物質生命科学の様々な分野に原子スケールの情報を提供することを研究の中心に置いてきました。1983年から8年間、西ベルリンとウィーンに滞在し、ドイツ・オーストリアの物理研究者の研究プロジェクトに従事し、冷戦末期のヨーロッパで起こった歴史的変化も彼らと共に経験しています。
わが国では、メスバウア分光は1960年代から鉄鋼材料中のマルテンサイト+オーステナイト微細組織や炭素原子の析出・相分離,格子欠陥などのパイオニア的研究が活発に行われてきましたが「電子顕微鏡」が金属合金材料の中心的な評価法になるにつれて「メスバウア分光」の研究者も少なくなっています.いくつかの原因が考えられますが、「メスバウア分光」はスペクトル解析を中心とする「核分光」として様々な研究成果を残していますが、「画像化技術」の開発が遅れたこと、さらには「放射性同位元素」を利用するための管理区域の設定が必要なことなどが、この評価技術の普及を妨げてきたように思えます。
最近、JST機器開発を基礎に、「メスバウア分光カメラ」の実現が確実になりつつあり,「オペランド観察」の計測法として極めて重要な手法となっています.すなわち,メスバウア分光は観測と電子・X線・光照射による系への攪乱を完璧に分離できる唯一の手法で、攪乱直後から数10ナノ秒の時間スケールで動的現象を追跡することも可能です。しかも,計測する放射線を電子,6keV‐X線,14.4keV-γ線を選ぶことで異なる観測深さの原子スケール情報を獲得できるのです.このようなメスバウア分光の特徴を正しく次世代に引継ぐことが私の最後のミッションです。現在計画中の「メスバウア分光カメラ」プロジェクトは静岡理工科大学,京都大学・Spring-8, ドイツDESYの若手研究者が参画する研究テーマで、彼らが自らの研究対象の「オペランド観察」に従事できるようにプロジェクトグループを形成しています.また,日本のものつくり現場における「欠陥制御」や「金型破壊」のモニターとして「メスバウア分光カメラ」を普及したいと考えています.
わが国では、メスバウア分光は1960年代から鉄鋼材料中のマルテンサイト+オーステナイト微細組織や炭素原子の析出・相分離,格子欠陥などのパイオニア的研究が活発に行われてきましたが「電子顕微鏡」が金属合金材料の中心的な評価法になるにつれて「メスバウア分光」の研究者も少なくなっています.いくつかの原因が考えられますが、「メスバウア分光」はスペクトル解析を中心とする「核分光」として様々な研究成果を残していますが、「画像化技術」の開発が遅れたこと、さらには「放射性同位元素」を利用するための管理区域の設定が必要なことなどが、この評価技術の普及を妨げてきたように思えます。
最近、JST機器開発を基礎に、「メスバウア分光カメラ」の実現が確実になりつつあり,「オペランド観察」の計測法として極めて重要な手法となっています.すなわち,メスバウア分光は観測と電子・X線・光照射による系への攪乱を完璧に分離できる唯一の手法で、攪乱直後から数10ナノ秒の時間スケールで動的現象を追跡することも可能です。しかも,計測する放射線を電子,6keV‐X線,14.4keV-γ線を選ぶことで異なる観測深さの原子スケール情報を獲得できるのです.このようなメスバウア分光の特徴を正しく次世代に引継ぐことが私の最後のミッションです。現在計画中の「メスバウア分光カメラ」プロジェクトは静岡理工科大学,京都大学・Spring-8, ドイツDESYの若手研究者が参画する研究テーマで、彼らが自らの研究対象の「オペランド観察」に従事できるようにプロジェクトグループを形成しています.また,日本のものつくり現場における「欠陥制御」や「金型破壊」のモニターとして「メスバウア分光カメラ」を普及したいと考えています.
研究キーワード
7研究分野
6経歴
6-
2003年4月 - 現在
-
1993年 - 2011年
-
1991年10月 - 2003年3月
-
1990年10月 - 1991年9月
-
1986年1月 - 1989年12月
学歴
4-
1980年4月 - 1983年3月
-
1978年4月 - 1980年3月
-
1977年4月 - 1978年3月
-
1973年4月 - 1977年3月
委員歴
5-
1999年
受賞
1論文
83-
Modern Mössbauer Spectroscopy in Topics in Applied Physics, Springer. 137 445 - 515 2021年1月20日 査読有り招待有り
-
Hyperfine Interactions 240 114 - 121 2019年9月 査読有り招待有り
-
Journal of Crystal Growth 468 489 - 492 2016年12月 査読有り
-
Proceedings of the 7th International Symposium on Advanced Science and Technology of Silicon Materials, (22 Nov. 2016) 2016年11月
-
The 26th edition of the International Photovoltaic Science and Engineering Conference (PVSEC-26) 2016年10月
書籍等出版物
5-
Topics in Applied Physics, vol 137. Springer, Singapore. 2021年1月20日
-
Springer 2016年 (ISBN: 9784431557999)
-
Springer 2012年
-
アグネ技術センター 1999年
講演・口頭発表等
8-
MECAME2019, Montpellier, France 2019年5月20日 招待有り
-
invited by Prof. Ralf Röhlsberger, Deputy Head of PETRA IV-Projekts, Deutsches Elektronen-Synchrotron DESY, Germany 2019年5月16日 招待有り
-
invited by Prof.Dr. Michael Reissner, Technische Universität Wien, Institut für Festkörperphysik, Austria 2019年5月14日 招待有り
-
invited by Prof. Dr. Dr.h.c. Peter Fratzl, Director, Department of Biomaterials, Max Planck Institute of Colloids and Interfaces, Potsdam, Germany 2017年9月 招待有り
-
33rd International Conference on the Applications of the Mössbauer Effect (ICAME 2015) 2015年9月13日 招待有り
担当経験のある科目(授業)
4Works(作品等)
13-
2013年 - 2019年 その他
-
2006年 - 2019年 その他
-
2006年 - 2019年 その他
-
1993年 - 2012年 その他
-
1999年 - 2001年
共同研究・競争的資金等の研究課題
12-
(独)科学技術振興機構(JST) 研究成果展開事業(先端計測分析技術・機器開発プログラム) 重点開発領域「グリーンイノベーション領域」… 2012年11月 - 2017年3月
-
(独)科学技術振興機構(JST) 先端計測分析技術・機器開発事業 「要素技術プログラム」 2008年11月 - 2012年3月
-
(独)科学技術振興機構(JST) 重点地域研究開発推進プログラム 2008年
-
受託研究 2003年
-
1996年
社会貢献活動
1