講演・口頭発表等

J-PARCにおける反射体・減速材予備機用のAu-In-Cd合金デカップラーの開発状況

2016年度量子ビームサイエンスフェスタ; 第8回MLFシンポジウム/第34回PFシンポジウム
  • 大井 元貴
  • ,
  • 勅使河原 誠
  • ,
  • 原田 正英
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  • 高田 弘

開催年月日
2017年3月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
つくば
国・地域
日本

大強度陽子加速器施設(J-PARC)の核破砕中性子源では、3GeV陽子ビームを水銀ターゲットに入射して発生させた中性子を液体水素減速材で減速し、実験装置にパルス状の中性子ビームとして供給している。反射体と減速材の設計寿命は30,000MWh(1MWで6年)であり、現在予備機の製作を進めている。使用中の1号機では、Ag-In-Cd合金デカップラーを使用しているが、残留放射能の低減のために予備機ではAu-In-Cd合金デカップラーを採用した。Au-In-Cd合金は反射体・減速材予備機のために独自に開発したものであり、合金の製造・加工方法、アルミ合金A5083とのHIP接合に関するR\&Dを行っている。反射体には合金を3mm及び2mmの平板に加工し、減速材容器には減速材形状に合わせた湾曲形状への加工をそれぞれ鋳造によって行った。HIP接合においては、温度, 時間, 表面状態等をパラメータとして接合試験によって最適な条件を決定し、実機製造に反映した。反射体予備機は平成27年度末に納入され、現在はAu-In-Cd合金を内蔵した非結合型減速材およびポイズン型減速材の製作を進めている。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5058379