2014年4月 - 2017年3月
拡散による元素移動の実験的研究:初期太陽系年代学への影響と隕石母天体の熱史の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
隕石の構成鉱物には太陽系の起源や現在に至るまでの進化の過程と年代についての情報が鉱物組織や割合、構成元素の同位体組成比や主要・微量元素分布の形で記録されており、当時の形成過程と時間経過を知る上で非常に重要である。その情報は生成後の熱的影響により元々の分布から変化したものであり、固体中の元素の拡散に大きく支配される。そこでケイ酸塩鉱物中の元素の拡散係数を求める実験的研究を行い、鉱物の熱史を定量的に解析し、隕石母天体における熱史を明らかにした。しかし隕石有機物も鋭敏に熱や水の影響で変成する事がわかり、本研究では有機物をトレーサーとして用いた惑星の熱史の解明への手がかりを得た。
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- 課題番号 : 26287142
- 体系的課題番号 : JP26287142