基本情報

所属
慶應義塾大学 文学部 非常勤講師
KGRI(慶應義塾大学 グローバルリサーチ インスティテュート) 共同研究員
江戸川大学 基礎・教養教育センター 非常勤講師
高崎商科大学短期大学部 現代ビジネス学科 非常勤講師
桜美林大学 芸術文化学群 非常勤講師
学位
博士(哲学)(パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学))
修士(哲学)(パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学))
学士(哲学)(パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学))
学士(商学)(早稲田大学)

J-GLOBAL ID
201601019670608812

1.デカルト哲学における自然本性の概念を、因果律の観点から認識論・自然学・形而上学的な連関のもとに解明することを現在の研究テーマにしています。それによって「神または自然」の意味を考察しつつ、最終的にデカルトの思想を広義の自然(本性)哲学philosophie naturelle として重層的に解釈する可能性を探るのが目標です。

デカルトの研究は、数学と自然学から『方法序説』を経て形而上学、特に神の考察へ比重を移していきますが、自然という観点でみると、『省察』以降のデカルトの研究関心は、認識の自然性(我々の精神と世界のうちに自然に存在する真理の認識)から存在の自然性、すなわち事物の本性と存在の根拠の解明へと、その重点が移行していると考えています。

「第三省察」は、私の本性は神から独立してあり得ず、また神の本性は私の本性からのみ知り得ることを明らかにし、「第六省察」は「神または一般的に考えられた自然」が創造した物質の本性を検討しました。このように、『省察』以降の形而上学では本性の考察、とりわけすべての自然・本性に存在論的に関わる神の本性についての考察(とそこから生じる論争)が増えてきます。

デカルトの神の本性の考察は形而上学的ではありますが、そこで扱われる問題は形而上学の範囲には留まりません。デカルトがその後半生でとりわけ膨大なエネルギーを費やして取り組んだのは、神の本性に基礎づけられた自然学の解明でした。
デカルトの多様な哲学的営みをnatura/natureという多義的な概念のもとで分析することで、『方法序説』までにデカルトが取り組んだ認識論的自然性の解明(この考察が私の博士論文のテーマでした)と、主に『省察』以後に検討される存在論的自然性とが有機的に補完し合い、デカルトが初期から一貫して追究した自然・本性概念の全貌とその体系的な発展を俯瞰することができると考えています。

2.これに関連し、西洋近世の技術革新に支えられた「科学革命」の影響下での「自然」思想の変遷と、それと表裏の関係にある倫理学を辿ることも目指しています。


論文

  10

講演・口頭発表等

  16

担当経験のある科目(授業)

  4

MISC

  1

共同研究・競争的資金等の研究課題

  2