佐藤 真人

J-GLOBALへ         更新日: 19/04/12 18:09
 
アバター
研究者氏名
佐藤 真人
 
サトウ マサト
ハンドル
SatoM43
所属
東京大学
部署
大学院人文社会系研究科(文学部)
職名
特別研究員
学位
博士(哲学)(パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学)), 修士(哲学)(パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学)), 学士(哲学)(パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学)), 学士(商学)(早稲田大学)
その他の所属
東京大学

プロフィール

1.デカルト哲学における自然・本性の概念を、因果律の観点から認識論・自然学・形而上学的な連関のもとに解明することを現在の研究テーマにしています。それによって「神または自然」の意味を考察しつつ、最終的にデカルトの思想を広義の自然(本性)哲学philosophie naturelle として重層的に解釈する可能性を探るのが目標です。

 デカルトの研究は、数学と自然学から『方法序説』を経て形而上学、特に神の考察へ比重を移していきますが、自然という観点でみると、『省察』以降のデカルトの研究関心は、認識の自然性(我々のうちに自然に存在する真理の認識)から存在の自然性、すなわち事物の本性と存在理由の解明へと重点が移行していると考えています。

「第三省察」は、私の本性は神から独立してあり得ず、また神の本性は私の本性からのみ知り得ることを明らかにし、「第六省察」は「神または一般的に考えられた自然」が創造した物質の本性を検討しました。このように、『省察』以降の形而上学では本性の考察、とりわけすべての自然・本性に存在論的に関わる神の本性についての考察(とそこから生じる論争)が増えてきます。

 デカルトの神の本性の考察は形而上学的ではありますが、そこで扱われる問題は形而上学の範囲には留まりません。デカルトがその後半生でとりわけ膨大なエネルギーを費やして取り組んだのは、神の本性に基礎づけられた自然学の解明でした。
 デカルトの多様な哲学的営みをnatura/natureという多義的な概念のもとで分析することで、『方法序説』までにデカルトが取り組んだ認識論的自然性の解明(この考察が私の博士論文のテーマでした)と、主に『省察』以後に検討される存在論的自然性とが有機的に補完し合い、デカルトが初期から一貫して追究した自然・本性概念の全貌とその体系的な発展を俯瞰することができると考えています。

2.これに関連し、西洋近世の技術革新に支えられた「科学革命」の影響下での「自然」概念の変遷と、それと表裏の関係にある倫理学を辿ることも目指しています。

研究分野

 
 

経歴

 
2019年4月
 - 
現在
慶應義塾大学 文学部 非常勤講師
 
2018年4月
 - 
現在
江戸川大学 基礎・教養教育センター 非常勤講師
 
2017年4月
 - 
現在
日本学術振興会 特別研究員PD(東京大学大学院 人文社会系研究科)
 
1997年4月
 - 
2002年3月
三井物産株式会社 自動車本部 自動車第二部 輸出担当
 
1995年4月
 - 
1997年3月
三井物産株式会社 中部支社 管理部 財務室 輸出為替担当
 

学歴

 
2009年9月
 - 
2016年10月
パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学) 哲学研究科 博士課程 修了
 
2007年9月
 - 
2009年6月
パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学) 哲学研究科 修士課程 修了
 
2004年9月
 - 
2007年6月
パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学) 哲学科 学士 卒業
 
2003年9月
 - 
2004年6月
ソルボンヌ文明講座 大学セクション 文学コース
 
2002年9月
 - 
2003年6月
ソルボンヌ文明講座 レベルC 
 
1990年4月
 - 
1995年3月
早稲⽥⼤学 商学部 
 
1993年5月
 - 
1994年3月
デ・ラ・サール大学(フィリピン・マニラ) 経営学部 交換留学生
 

論文

 
デカルトはラムス主義者か ―初期デカルト認識論に見る数学的方法の一側面
佐藤 真人
フランス哲学・思想研究   (23) 146-158   2018年9月   [査読有り]
デカルトのアナロギア -知の統一のための比較と類比としての結合的認識法-
佐藤 真人
フランス哲学・思想研究   (23) 36-50   2018年9月   [査読有り]
『規則論』は断絶した著作か ―自然学と神の問題における『規則論』の方法―
佐藤 真人
理想   (699) 55-69   2017年9月   [招待有り]
佐藤 真人
パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学)博士論文      2016年10月   [査読有り]
佐藤 真人
フランス哲学・思想研究   (21) 116-127   2016年9月   [査読有り]
La pensée mathématique du jeune Descartes
佐藤 真人
フランス哲学・思想研究   (20) 111-123   2015年9月   [査読有り]
La nature de la musique chez Descartes : une tentative de réunir la mathématique, la physique et la morale
佐藤 真人
フランス哲学・思想研究   (19) 101-109   2014年9月   [査読有り]
L’innéité dans la naturalité de l’ego chez Descartes
佐藤 真人
フランス哲学・思想研究   (18) 104-111   2013年9月   [査読有り]
佐藤 真人
KUDĚJ. Časopis pro kulturní dějiny   13(2) 95-112   2012年   [査読有り]

講演・口頭発表等

 
Comment penser l’évolution et la systématicité de la philosophie naturelle ? Le cas de Descartes face à Bacon, Kepler et Newton [招待有り]
Masato Sato
フランス19世紀思想研究会『実証哲学と科学史』   2018年12月6日   
佐藤 真人
日本倫理学会 第69回大会   2018年10月7日   
Masato Sato
The XXIV World Congress of Philosophy   2018年8月14日   International Federation of Philosophical Societies
佐藤 真人
日本哲学会 第77回大会   2018年5月19日   
佐藤 真人
日仏哲学会 2018年春季研究大会シンポジウム   2018年3月24日   日仏哲学会
佐藤 真人
「近世哲学への新視点」第3回   2018年1月20日   東洋大学 国際哲学研究センター(IRCP)
佐藤 真人
日仏哲学会2017年秋季研究大会   2017年9月2日   日仏哲学会
佐藤 真人
Colloque Philo’Doctes   2016年1月14日   パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学)
La pensée mathématique chez Descartes
佐藤 真人
Séminaire de Pascal   2014年4月23日   パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学)

担当経験のある科目

 
 

競争的資金等の研究課題

 
因果律から見たデカルト哲学の綜合的研究-「神または自然」概念を中心に
日本学術振興会: 特別研究員奨励費(PD)/課題番号 17J04467
研究期間: 2017年4月 - 2020年3月    代表者: 佐藤 真人