共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

都市部と農漁村部における地域力を活かした「近助」ケアシステムの開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K10586
体系的課題番号
JP18K10586
配分額
(総額)
3,510,000円
(直接経費)
2,700,000円
(間接経費)
810,000円

本研究は、沖縄県名護市の対照的な2地区における地域の特性と地域力を把握し介入初期のアクションとして、2地区の研究協力者との調整や地域住民との関係性づくりのための認知症の理解を深めるための普及・開発を行いながら、「近助」を活かした認知症の人にやさしい地域包括ケアシステムの開発を目的としている。
初年度(介入期・準備期)の計画に沿って、①2地区の特性と地域力の把握②地域づくりに関する意識と地域特性の活用方法に関するアンケート調査を行った。
都市地区:A地区、農漁村地区:B地区に公民館を拠点に、地域の特性を把握するため地区踏査、地域活動参加(アクションリサーチ)し、二つの地域のつよみと課題を抽出した。B地区は文化伝統が色濃く残る地域であり、顔見知り・昔馴染みの関係性が強く,住民同士がお互いの暮らしを把握しやすい。そのことを認知症高齢者と介護する家族が地域で生活を継続できる要素と捉えており、インフォーマルな支援体制がごく自然にされており地域の人とのつながり(地域力)が地域のつよみであった。
B地区では、介護力の強化と今回抽出された地域で生活が継続できる要素である地域力を踏まえ、地域の特性とポテンシャルを活かした地域包括ケアシステム構築の可能性が示唆された(原著論文投稿)。
A地区も同様にアクションリサーチとして地域に入り、地域の特性を把握したまた、地域住民、約500世帯を対象にA地区で生活満足度、つよみと困り事をアンケート調査し分析した。A地区は都市部ならではの交通・買い物の利便性が高く、生活満足度も高かった。しかし、そのような環境でも高齢者からの細かい困り事などがあげられた。今回、A地区・B地区から得られた結果をもとに地域住民会議を立ち上げ、地域包括ケアシステムの構築に向けて研究をを推進していく。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K10586
ID情報
  • 課題番号 : 18K10586
  • 体系的課題番号 : JP18K10586

この研究課題の成果一覧

論文

  2

社会貢献活動

  1