2010年4月 - 2013年3月
心臓外科手術患者のビタミンD濃度およびビタミンD受容体遺伝子多型と重症度との関連
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
ビタミンD欠乏は、感染症や癌などの種々の病態の重症度との関連が示されてきた。心臓血管領域においても、ビタミンD濃度が、心血管病の発生や重症患者の死亡率増加と関連があること指摘された。本研究の目的は、心臓血管外科手術患者の術前の重症度を重症度スコアおよび臨床因子により評価し、血清ビタミンD(250HD)濃度、ビタミンD受容体遺伝子多型との関連(心臓血管疾患患者でFokLC/Cを持つ患者は他のC/TおよびT/Tと比較して重症度が低いという仮説)について解析することであった。
平成22年度は、のべ260人の心臓血管手術患者に対し、麻酔導入時に採血を行い、と記について検討した。結果は、種々の臨床的因子およびリスクスコアおよび重症度スコアの中で、術前の心臓血管外科患者の術前リスク因子評価に最も一般的なEuro scoreは、ビタミンD濃度が低下するほど上昇した。遺伝子多型の解析ではビタミンFokITT typeではそれ以外と比べてEFの低下が優位な結果は認められた。
平成23年度は、この研究に際して論文執筆、学会発表とともにデータの再解析を行った。再解析の結果、血清ビタミンD(250HD)濃度はEuro scoreは心臓血管外科手術患者の予測死亡率と逆向きの相関をすることか示されたが、残念ながら遺伝子多型の解析では有意な結果は出なかった。
この結果は、心臓血管外科領域において、ビタミンD濃度の低下と手術リスクとの関連を示し十分な基礎データを提供した。
平成22年度は、のべ260人の心臓血管手術患者に対し、麻酔導入時に採血を行い、と記について検討した。結果は、種々の臨床的因子およびリスクスコアおよび重症度スコアの中で、術前の心臓血管外科患者の術前リスク因子評価に最も一般的なEuro scoreは、ビタミンD濃度が低下するほど上昇した。遺伝子多型の解析ではビタミンFokITT typeではそれ以外と比べてEFの低下が優位な結果は認められた。
平成23年度は、この研究に際して論文執筆、学会発表とともにデータの再解析を行った。再解析の結果、血清ビタミンD(250HD)濃度はEuro scoreは心臓血管外科手術患者の予測死亡率と逆向きの相関をすることか示されたが、残念ながら遺伝子多型の解析では有意な結果は出なかった。
この結果は、心臓血管外科領域において、ビタミンD濃度の低下と手術リスクとの関連を示し十分な基礎データを提供した。
- ID情報
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- 課題番号 : 22591746
- 体系的番号 : JP22591746