2010年3月12日
ワックス生合成を制御するMYB転写因子群の同定と機能解析
日本植物生理学会年会要旨集
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- 巻
- 51st
- 号
- 0
- 開始ページ
- 206
- 終了ページ
- 416
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14841/jspp.2010.0.0416.0
- 出版者・発行元
- 日本植物生理学会
地上部の表皮細胞表面を覆っているクチクラ層は、主に脂質性のクチンポリマーとワックスからなり、水分の損失を防ぐとともに、病原菌や昆虫に対する防御の役割を果す。ワックスは長鎖脂肪酸、アルコール、ケトンなどの混合物で、成長段階や環境変化によって多くの生合成遺伝子が制御されている。これまでに、シロイヌナズナのAP2/ERFファミリー転写因子WAX INDUCER1(WIN1)がクチン及びワックス合成を正に制御することが知られているが、その他の制御因子は明らかになっていない。本研究では、CRES-T法の適用によりワックスが減少して器官が接着する表現型を示す転写因子を探索し、MYB転写因子を同定した。この転写因子をWAX REGULATOR1(WAR1)と名付けた。WAR1キメラリプレッサー(WAR1-SRDX)発現植物の茎表面をSEMで観察したところ、エピクチクラワックスの結晶が減少していた。さらに、マイクロアレイ実験によるWIN1-SRDX発現植物とのトランスクリプトーム比較において、高い相関がみられた。以上の結果より、WAR1はWIN1同様にワックス生合成を制御していることが示唆された。現在、WAR1、WIN1と機能重複している転写因子についても解析を進めている。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14841/jspp.2010.0.0416.0
- J-Global ID : 201002212221977254
- CiNii Articles ID : 130006995229
- identifiers.cinii_nr_id : 9000391958697