基本情報

所属
明治大学 情報コミュニケーション学部 准教授
学位
博士(教育学)(東京大学)

研究者番号
60746923
J-GLOBAL ID
201401092465278048
researchmap会員ID
B000241848

私の研究課題は,学校組織において教師が相互行為によって制度や文化をどのように,まさにそのようなものとして達成しているのかという実践を明らかにすることです。これまでの研究ではエスノメソドロジーや構築主義のアプローチから,学校でのフィールドワークによって得られたデータをもとに教師間相互行為を分析してきました。これは制度や文化によって教師の行為を説明するのではなく,教師が制度や文化を用いながら,その場面を作り上げていく様子を記述する試みです。すぐに何かの役に立つわけではありませんが,そうした模索から見えてくるものもあると考えています。

【主な著書】

だれが校則を決めるのか 民主主義と学校
内田良 山本宏樹   2022-12
民主主義的な空間である学校のルールを見直していくためには。学校とそれをとりまく社会から捉え直す。
鈴木雅博「第3章 校則を決定・運用する教師たち――何がどのように語られているのか――」pp.49-74.
 
情報コミュニケーション学への招待 
明治大学情報コミュニケーション学部   2022-04-08
情報とコミュニケーションという現代を読み解くためのキーワードから、社会、文化、世界についてやさしく解説する入門書
 鈴木雅博「第5章 労働者の権利と労働への教育――「ブラックな職場」と「やりがい搾取」を超えて」」pp.36-51.
 
学校組織の解剖学 実践のなかの制度と文化
鈴木雅博   2022-01-15
「教師である」ことは学校組織のなかでいかにして成し遂げられているのか? 組織を生きる教師の方法の論理を実践に即して解明する。
学校組織を対象とした教育経営学や教育社会学では、教師たちが織りなす実践それ自体の成り立ちは見落とされてきた。「説明責任」「荒れ」「校則」「時間外勤務」──本書はエスノメソドロジーのアプローチから、具体的な場面で教師たちが、組織における実践をまさにそのようなものとして成り立たせている方法や能力を描き出す。
 
これからの教師研究 20の事例にみる教師研究方法論
秋田喜代美 藤江康彦   2021-06
これまでになかった“教師研究”のため入門ガイド。20の事例をもとに研究の動向や方法論など、基本的な概念や枠組みが理解できます。
鈴木雅博「第5章 1.教師間の相互行為分析」
 
 

経歴

  9

学歴

  4

論文

  19

主要な書籍等出版物

  4

講演・口頭発表等

  12