論文

査読有り
2014年7月

退院支援における医療従事者の意識調査からみる退院支援の在り方

近畿中央病院医学雑誌
  • 竹森 美穂
  • ,
  • 佐々木 淳子
  • ,
  • 田島 律子
  • ,
  • 栗山 真由美
  • ,
  • 小林 研二

34
開始ページ
47
終了ページ
56
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
公立学校共済組合近畿中央病院

近年、地域包括ケアシステムの構築と質の高い地域医療・介護・福祉連携が求められている。そこで当院における医療従事者の退院支援に関する意識調査を実施した。ベッドサイドで患者・家族と接する機会の多い職種を対象に行ったアンケート調査の結果、回収率は73.5%(374人中275人)で、入院中から在宅療養生活をイメージする事や、在宅へ移行した後に起こる問題や必要となるサービスを考えることが、退院支援において重要と認識している。しかし実際には地域連携に関心はあるものの、関係諸機関との連携を図った経験のある回答者は約3割にとどまった。退院支援室の介入に求めることに、患者への適切な医療の継続・確保、安心安楽な療養生活への支援が挙げられた。以上から退院支援室はそれぞれの患者・家族を中心に、多職種がチームで支える中で各々の専門性が患者・家族への支援に向かって発揮されるよう院内・院外連携の役割を担っている。(著者抄録)

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ID情報
  • 医中誌Web ID : 2015023388

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