共同研究・競争的資金等の研究課題

2009年 - 2011年

がん化学療法による認知機能障害の分子メカニズムの解明とその予防について

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
21591515
体系的課題番号
JP21591515
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円

化学療法による認知機能障害の機序を検討するため、パクリタキセル(Px)、フルオロウラシル(5-FU)、シクロフォスファミド(CPA)を用いて、神経系細胞(SY5Y細胞、SK-N-SH細胞)への毒性及び小胞体ストレス(ER stress)との関連性を検討した。Pxと5-FU負荷では濃度依存的に毒性が確認されたがCPAでは明らかではなかった。またPxと5FU負荷ではリン酸化eIF2α及びGRP78/ 94の誘導が認められた。さらにBip inducer X(BIX)にてこれらの細胞を前処理し、同様の負荷を行ったところ、Pxでは神経毒性が有意に減じていた。今回の結果は、Pxによる神経毒性にはER stressが一部関与し、その神経毒性はBIXにより予防できる可能性が示唆された。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-21591515/21591515seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21591515
ID情報
  • 課題番号 : 21591515
  • 体系的課題番号 : JP21591515