2022年6月
失敗から学ぶ 手術におけるわれわれの取組みやコツ ロボット 巨大子宮筋腫に対するロボット支援腹腔鏡下腟式子宮摘出術の一例 多関節ロボットアーフと自重による牽引の活用
産婦人科手術
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- 巻
- 号
- 33
- 開始ページ
- 91
- 終了ページ
- 97
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)メジカルビュー社
症例は51歳0妊で、直腸神経内分泌腫瘍に対しロボット支援腹腔鏡下直腸低位前方切除術を予定したが、子宮体部筋層内に最大径12cmの多発子宮筋腫を認め術野確保が困難であったため、子宮全摘術後に直腸手術を行う方針となった。子宮全摘術前に蛍光尿管カテーテルを留置し、砕石位・22°頭低位で手術を開始すると、子宮は自重で頭側に牽引された。最初に右子宮円索を切離し、右卵巣堤索と平行に広間膜前葉を切開し、右側の蛍光尿管ステントを確認しながら尿管との距離を十分取って右卵巣堤索を単離し切断した。膀胱子宮窩腹膜に切開を加え、子宮頸部より膀胱を剥離し、左側も同様に手術を進めた。さらに子宮動脈上行枝を左右それぞれ単離し、側方処理を行った。腟パイプを挿入して腟管切断線を決定し、膀胱を十分に剥離した後に腟切開および腟断端を縫合した。子宮および付属器は臍部創を5cm延長しその創より摘出した。出血は少量で子宮重量は1.5kgであった。
- ID情報
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- ISSN : 0915-8375
- ISBN : 9784758317689
- 医中誌Web ID : 2022259888