宮 正樹

J-GLOBALへ         更新日: 19/03/20 20:20
 
アバター
研究者氏名
宮 正樹
 
ミヤ マサキ
URL
https://sites.google.com/site/masakimiyalab/home
所属
千葉県立中央博物館
部署
生態・環境研究部
職名
部長
学位
農学博士
科研費研究者番号
30250137
ORCID ID
0000-0002-9791-9886

プロフィール

1959年東京都杉並区生まれ。千葉県立中央博物館 生態・環境研究部長。東京大学大学院農学研究科博士課程修了 (農学博士)。1995年に分子生物学実験の基本技術を習得して以来,新技術の開発を突破口に大規模データを取得して新分野を切り拓くスタイルで研究を進めてきた (データ駆動型・仮説発見型研究) 。専門は魚類を主体とする分子系統学分子生態学。前者の分子系統学については,ミトコンドリアゲノム全長配列 (約16,500塩基対) の高速決定法を開発 (Miya & Nishida 1999)。大規模データに基づく大系統解明の先駆けとなる一連の研究を行った。上位真骨類の大系統解明 (Miya et al 2003),三つの科に分けられていた深海魚が一つの科の仔魚と雄と雌であることを発見 (Johnson et al. 2009),ウナギ属が深海起源であることを発見 (Inoue et al 2010),新科・新属・新種のウナギ目魚類の発見 (Johnson et al. 2012),外洋で一斉放散を遂げたペラジア類 (スズキ目の異なる6亜目に分けられていた14科をまとめたもの) の発見 (Miya et al 2013 ; Campbell et al 2018) 等がその代表的なもの。新たな高次分類群として2系 (ペラジア系・ヨウジウオ系),2目 (セキトリイワシ目・スタイルフォルス目),2科 (ムカシウナギ科・ネオサイエマ科) を設立した。これらの研究成果について,英文レビュー (Miya & Nishida 2015) と和文単行本「新たな魚類大系統 — 遺伝子で解き明かす魚類3万種の由来と現在」(慶應大学出版会;宮 2016) にまとめた。後者の分子生態学については,魚類環境DNAメタバーコーディング法 (同時並列多種検出法) の技術を開発 (Miya et al. 2015)。「バケツ一杯の水で棲んでいる魚がわかる技術」として注目を集め,テレビ,ラジオ,新聞,雑誌等の各種メディアで大きく取り上げられた。 この環境DNA分析技術は世界の海 (Yamamoto et al 2016 等) や川 (Nakagawa et al 2018 等) で用いられるようになり,魚類群集研究の革新的手法として注目を集めつつある。また,同様の技術を哺乳類 (Ushio et al. 2017) や鳥類 (Ushio et al. 2018) にも適用し,環境DNAによるモニタリングが幅広い分類群で可能であることを示した。2019年3月16日現在,公表済みの原著論文 (英文) は155篇で計10,922回引用されている (Google Scholar My Citations 調べ:h-index = 63; i10-index = 127)。

研究分野

 
 

経歴

 
1989年4月
 - 
2011年3月
千葉県立中央博物館 技師〜上席研究員
 
2011年4月
 - 
2013年3月
千葉県立中央博物館 動物学研究科 科長
 
2013年4月
 - 
2016年3月
千葉県立中央博物館 動物学研究科 主席研究員(兼)科長
 
1997年4月
 - 
2013年3月
千葉大学大学院客員助教授〜准教授
 
2013年4月
 - 
2015年3月
千葉大学大学院 客員教授
 
2016年4月
 - 
現在
千葉県立中央博物館 生態・環境研究部 部長
 

学歴

 
1984年4月
 - 
1987年3月
東京大学大学院 農学系研究科 水産学専門課程博士課程
 
1982年4月
 - 
1984年3月
東京大学大学院 農学系研究科 水産学専門課程修士課程
 

委員歴

 
2018年9月
 - 
現在
一般社団法人環境DNA学会  副会長・技術標準化委員
 
1996年4月
 - 
現在
日本魚類学会  評議員〜代議員
 
2017年7月
 - 
2018年6月
日本学術振興会  特別研究員等審査会専門委員
 
2017年7月
 - 
2018年6月
日本学術振興会  卓越研究員候補者選考委員会書面審査員
 
2017年7月
 - 
2018年6月
日本学術振興会  国際事業委員会書面審査員
 

受賞

 
2010年10月
日本魚類学会 論文賞
 
2004年8月
日本進化学会 奨励賞
 

論文

 
Doi H, Fukaya K, Oka S, Sato K, Kondoh M, Miya M
Scientific Reports   9 3581   2019年3月   [査読有り]
Lavoué S, Bertrand, JAM, Shen K-N, Ratmuangkhwang S, Sado T, Miya M, Azizah MNS
Journal of Applied Ichthyology   35(3) 1-9   2019年3月   [査読有り]
Morita K, Sahashi G, Miya M, Kamada S, Kanbe H, Araki H
Hydrobiologia   in press    2019年1月   [査読有り]
Poulsen JY, Sado T, Miya M
Mitochondrial DNA Part B   4(1) 511-514   2019年1月   [査読有り]
Mitochondrial gene orders in vertebrates have proven to comprise strong phylogenetic characters when reconstructing phylogenetic relationships. Unfortunately, larger gene-order rearrangements, com- pared to the canonical mitochondrial gene order f...
Poulsen JY, Miller MJ, Sado T, Hanel R, Tsukamoto K, Miya M
PLoS ONE   13(7) e0199982   2018年7月   [査読有り]
Deep-sea midwater “saccopharyngiform” eels of the families Cyematidae, Monognathidae, Eurypharyngidae and Saccopharyngidae (order Anguilliformes) are extraordinary fishes having major skeletal reductions and modifications compared to the general a...
Nakagawa H, Yamamoto S, Minamoto T, Satoh Y, Sado T, Miya M
Freshwater Biology   63(6) 569-580   2018年5月   [査読有り]
We present a performance evaluation of environmental DNA (eDNA) metabarcoding with MiFish‐U/E primers to investigate local and regional diversities of stream fish species to examine potential effectiveness, limits and future remedies of this techn...
Sato Y, Miya M, Fukunaga T, Sado T, Iwasaki W
Molecular Biology and Evolution   35(6) 1553-1555   2018年4月   [査読有り][招待有り]
Fish mitochondrial genome (mitogenome) data form a fundamental basis for revealing vertebrate evolution and hydrosphere ecology. Here, we report recent functional updates of MitoFish, which is a database of fish mitogenomes with a precise annotati...
Campbell MA, Sado T, Shinzato C, Koyanagi R, Okamoto M, Miya M*
Molecular Phylogenetics and Evolution   124 172-180   2018年3月   [査読有り]
The Pelagia is a recently delineated group of fishes, comprising fifteen families formerly placed in six perciform suborders. The Pelagia was lately recognized as it encompasses huge morphological diversity and only in the last few years have larg...
Ushio M, Murata K, Sado T, Nishiummi I, Takeshita M, Iwasaki W, Miya M
Scientific Reports   8 4493   2018年3月   [査読有り]
Birds play unique functional roles in the maintenance of ecosystems, such as pollination and seed dispersal, and thus monitoring bird species diversity is a first step towards avoiding undesirable consequences of anthropogenic impacts on bird comm...
Ushio M, Murakami H, Masuda R, Sado T, Miya M, Sakurai S, Yamanaka H, Minamoto T, Kondoh M
Metabarcoding and Metagenomics   2(6) 1-15   2018年3月   [査読有り]
In the present study, we added internal standard DNAs (ie, quantified short DNA fragments from fish species that have never been observed in a sampling area) to environmental DNA (eDNA) samples, which were collected weekly from a coastal marine ec...

Misc

 
環境DNAメタバーコーディング —— 魚類群集研究の革新的手法
宮 正樹
化学と生物   印刷中    2019年3月   [依頼有り]
魚類環境DNAメタバーコーディング法による多様性評価:技術開発と応用
宮 正樹
水環境学会誌   41(4) 132-136   2018年4月   [依頼有り]
環境DNAの有効性:水槽実験とフィールドでの検証
益田玲爾・村上弘章・高橋宏司・源 利文・宮 正樹
海洋と生物   40(1) 17-22   2018年2月   [依頼有り]
魚類環境DNAメタバーコーディング:新たな技術開発がもたらす革新的な魚類群集調査法
宮 正樹
海洋と生物   40(1) 9-16   2018年2月   [依頼有り]
バケツ一杯の水で魚種を検出:環境DNAメタバーコーディング
宮 正樹
バイオサイエンスとインダストリー   75(4) 320-322   2017年4月   [依頼有り]

書籍等出版物

 
魚類学の百科事典
宮 正樹 (担当:編者, 範囲:2章 系統)
丸善出版   2018年10月   ISBN:978-4-621-30317-7
宮 正樹, 韮沢 靖 (担当:共著)
グラフィック社   2010年12月   ISBN:4766121945
海洋の生命史 〜生命は海でどう進化したか〜(海洋生命のダイナミクスⅠ)
宮 正樹・西田 睦 (担当:分担執筆, 範囲:魚類の大系統:ミトコンドリアゲノミクスによるアプローチ)
東海大学出版   2009年   
松浦啓一・宮 正樹 (担当:共編者)
北海道大学出版会   1999年9月   ISBN:4832997912

講演・口頭発表等

 
Understanding mangrove through DNA metabarcoding: a case study from Iriomote Island
Kajita T, Salmo S, Ito K, Toyama H, Shimoda R, Yamamoto T, Sado, T, Gotoh, R. Komai T and Miya M
5th International Mangrove Macrobenthos, and Management Meeting   2019年7月1日   
多地点・高頻度環境DNA観測に基づく魚類多様性モニタリングでわかったこと [招待有り]
宮 正樹
第66回生態学会大会シンポジウム「環境DNA研究のフロンティア::生態学と分子生物学からのアプローチ」   2019年3月19日   
環境DNAで調べるサンゴ礁魚類の多様性 [招待有り]
宮 正樹
CREST「海洋生物多様性」研究領域公開シンポジウム第3回「サンゴ礁の多様性を測る革新技術」   2019年2月23日   
バケツ一杯の水で棲んでいる魚がわかる技術:環境DNAメタバーコーディング法の概要と実際 [招待有り]
宮 正樹
第158回海洋フォーラム   2019年1月29日   笹川平和財団・海洋政策研究所
環境DNAメタバーコーディング法による全国一斉魚類相調査2017の概要 [招待有り]
宮 正樹
CREST「海洋生物多様性」研究領域公開シンポジウム第1回「環境DNA技術の現在:生態系観測の未来を展望する」   2019年1月29日   

Works

 
平成28年度企画展「驚異の深海生物 —新たなる"深"世界へ—」
駒井智幸・宮 正樹   その他   2016年7月 - 2016年9月

競争的資金等の研究課題

 
海洋生物遺伝子情報の自動取得に向けた基盤技術の開発と実用化
文部科学省: 海洋資源利用促進技術開発プログラム 海洋情報把握技術開発
研究期間: 2018年10月 - 2023年3月    代表者: 濱﨑恒二
環境DNAを用いた陸水生態系種構成と遺伝的多様性の 包括的解明手法の確立と実践(課題番号:4−1602)
環境省: 環境研究総合推進費(自然共生領域・環境問題対応型)
研究期間: 2016年4月 - 2019年3月    代表者: 土居秀幸
環境DNA分析に基づく魚類群集の定量モニタリングと生態系評価手法の開発(課題番号:JPMJCR13A2)
科学技術振興機構(JST): 戦略的創造研究推進事業(CREST)
研究期間: 2013年10月 - 2019年3月    代表者: 近藤倫夫
データ主導型・発見探索型アプローチによる中・深層性魚類の起源と多様化の解明(課題番号:26291083)
日本学術振興会: 科学研究費基盤研究(B)
研究期間: 2014年4月 - 2017年3月    代表者: 宮 正樹
ミトゲノム超行列による巨大クレードの包括的な進化史解明:方法論の確立と実際(課題番号:22370035)
日本学術振興会: 科学研究費基盤研究(B)
研究期間: 2010年4月 - 2013年3月    代表者: 宮 正樹
コイ目魚類の大系統解明:ミトコンドリアゲノム分析による国際的イニシアチブの確立(課題番号:17207007)
文部科学省: 科学研究費基盤研究(A)
研究期間: 2005年4月 - 2010年3月    代表者: 宮 正樹
大規模データによる未解決の多分岐解消:ミトゲノム分析に基づくスズキ類の大系統解析(課題番号:15570090 )
文部科学省: 科学研究費基盤研究(C)
研究期間: 2003年4月 - 2005年3月    代表者: 宮 正樹
ミトコンドリアゲノム全塩基配列に基づく上位真骨類大分類群の再検討(課題番号:13640711)
文部科学省: 科学研究費基盤研究(C)
研究期間: 2001年4月 - 2003年3月    代表者: 宮 正樹
魚類高次系統にミトコンドリア全ゲノム情報の可能性と限界を探る:ロングPCRの応用による新たな展開(課題番号:11691177)
文部科学省: 科学研究費基盤研究(C)
研究期間: 1999年4月 - 2001年3月    代表者: 宮 正樹
ヒメ目魚類にみる深海への適応過程:分子系統に基づく新たな解釈(課題番号:09740644)
文部科学省: 科学研究費奨励研究(A)
研究期間: 1998年4月 - 1999年3月    代表者: 宮 正樹

社会貢献活動

 
バケツ一杯の水で棲んでいる魚がわかる革新的技術: 環境DNAメタバーコーディング法の概要と医学への応用可能性
【講師】  日本がん検診・診断学会  第12回日本がん検診・診断学会習熟講習会  2019年1月19日
魚類生態研究の革命:環境DNAメタバーコーディング法がもたらすデータ駆動型・仮説発見型アプローチ
【講師】  慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科セミナー  先端研究(BI)  (慶應義塾大学鶴岡キャンパス)  2018年11月6日
バケツ一杯の水で東京湾を探る 〜世界最先端の生物モニタリング技術:環境DNAメタバーコーディング〜
【講師】  千葉市科学館  大人が楽しむ科学教室・千葉市科学フェスタ2018  2018年10月21日
【インタビュイー, 取材協力, 助言・指導, 情報提供】  朝日新聞社  WEBRONZA  2018年11月14日
これまで分からなかった成魚との結び付けがDNAの解析で進み始めた
環境DNA学会第1回学会を都内で開催 生態系調査の新手法に期待集まる
【インタビュイー, 助言・指導, 情報提供】  環境新聞  2018年10月10日
【インタビュイー】  科学技術振興機構(JST)  JST news 10月号  2018年10月1日
バケツ一杯の水で棲んでいる魚が判る技術:環境DNAメタバーコーディング法の概要と実際
【講師】  数理モデル勉強会・水源地環境センター  2018年9月8日
バケツ一杯の水で棲んでいる魚が判る技術:環境DNAメタバーコーディング法の概要と実際
【講師】  平成30年度関東東海ブロック漁業士研修会  2018年7月23日
バケツ一杯の水で棲んでいる魚が判る技術:環境DNAメタバーコーディング法の概要と実際
【講師】  鹿児島大学総合研究博物館・かごしま水族館  鹿児島大学総合研究博物館第35回市民講座  2018年5月27日
環境調査に革命的な手法 DNAで動物探す
【インタビュイー, 取材協力】  中日新聞科学面  2018年3月1日