2005年 - 2007年
コーパス利用による日常会話の文法・語法の研究
日本学術振興会 科学研究費補助金基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究の目的は、コーパスに基づき、日本語による日常会話の文法,語法の諸側面を明らかにすることである。3年間の成果として、終助詞「ね」「よ」「よね」の機能、格助詞「に」と「を」及び「が」と「を」が交代可能な場合、モダリティー「みたいだ」/「ようだ」、及び受身形、使役形の使用実態などをまとめることができた。アスペクト表現「〜てしまう」に関しては、文章語と会話における使用の違いを、接続表現「のだから」に関しては学習者の使用実態を明らかにした。
更に、共通語による会話に出現する方言、共通語アクセントと方言アクセントの併存状況に関しても、調査することができた。
また、新聞において共起する確率の高い、副詞+形容詞(例:はなはだ+心もとない、およそ+縁遠い、誠に+喜ばしい)、動詞のある特定の活用形と共起する確率の高い表現(例:元をただせば、欲を言えば(条件形との共起)、隙を見て、合間を縫って(て形との共起))の考察など、コロケーションに関しても成果をあげることができた。
コーパス利用による現代語研究は、まだ緒についたばかりである。特に会話の研究は数が限られている。これは、利用できる会話のコーパスが少ないということでもある。この研究で利用した「名大会話コーパス」を、近い将来、国立国語研究所のサーバーで公開してもらえることになったのも本研究の成果と言えよう。
更に、共通語による会話に出現する方言、共通語アクセントと方言アクセントの併存状況に関しても、調査することができた。
また、新聞において共起する確率の高い、副詞+形容詞(例:はなはだ+心もとない、およそ+縁遠い、誠に+喜ばしい)、動詞のある特定の活用形と共起する確率の高い表現(例:元をただせば、欲を言えば(条件形との共起)、隙を見て、合間を縫って(て形との共起))の考察など、コロケーションに関しても成果をあげることができた。
コーパス利用による現代語研究は、まだ緒についたばかりである。特に会話の研究は数が限られている。これは、利用できる会話のコーパスが少ないということでもある。この研究で利用した「名大会話コーパス」を、近い将来、国立国語研究所のサーバーで公開してもらえることになったのも本研究の成果と言えよう。
- ID情報
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- 課題番号 : 17520311
- 体系的課題番号 : JP17520311