2016年
衛星リモートセンシングデータを用いたブナ林のマッピング
日本森林学会大会発表データベース
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- 巻
- 127
- 号
- 開始ページ
- 55
- 終了ページ
- 55
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11519/jfsc.127.0_55
- 出版者・発行元
- 日本森林学会
ブナ(Fagus crenata)は他の落葉広葉樹に先駆けて開葉する特性を有する。ブナのみが開葉している時期に撮影されたリモートセンシングデータを用いれば,ブナ分布の図化が期待できる。本研究の目的は,衛星リモートセンシングデータを用いたブナ林のマッピングである。対象地は新潟県十日町市松之山地域に分布するブナ林である。準備した衛星データはWorldView-2(2012年4月29日撮影)である。4月下旬に撮影されたこの画像では落葉広葉樹ではブナのみしか開葉していないことが確認された。標高の高い箇所では開葉前のブナ林分が存在することが確認できた。NDVI=0.2を閾値として画像を分割し,それぞれオブジェクトベース画像分類を適用した。NDVI>0.2ではブナとスギの分離が中心であった。一方,NDVI≦0.2では開葉前のブナと非植生部分(陰影,雪,屋根など)との分離が求められた。分類にあたって,分光反射特性に関連する特徴量を準備し,Nearest Neighbor法によって分類を実行した。NDVI>0.2におけるブナとスギの分類精度は,Kappa係数で0.828であった。NDVI≦0.2では,精度を正答率で評価したが,ブナの正答率は47.1%を示し,非植生部分との分離は容易ではなかった。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11519/jfsc.127.0_55
- CiNii Articles ID : 130005166775