2019年4月 - 2022年3月
捕食およびフードプロセスの特徴解析から小児の食物窒息リスクを検証する
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本申請研究では,小児期の食物窒息という社会の問題について,『窒息事故のリスク要因となり得る小児の摂食行動が食物認知からフードプロセスの過程にある』という仮説のもと,小児における捕食時の口唇閉鎖機能と呼吸パターンについて,成人との比較検討を行い小児期の特徴解明を進めてきた.本研究結果より,未就学児および小学校低学年の小児と成人とでは口唇閉鎖力およびスプーン操作に違いを認めた.食品の種類に応じて口唇圧の発現パターンを変化させた成人と比較して小児では食品による違いはみられなかった.口唇機能の発達・成熟を評価する際には,食物の多様性の重要性を考慮する必要性が示唆された.
- ID情報
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- 課題番号 : 19K10402
- 体系的課題番号 : JP19K10402
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論文
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Journal of Oral Rehabilitation 48(6) 711-719 2021年6月 査読有り責任著者