論文

査読有り
2012年3月

つなげる鑑賞法を用いた博学連携の実践と評価 : 美術鑑賞における事前学習の効果と館内学習の効果の分析

美術教育学 : 美術科教育学会誌
  • 奥本 素子

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33
開始ページ
149
終了ページ
158
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.24455/aaej.33.0_149
出版者・発行元
美術科教育学会

本論文は,学校の美術館訪問に対応した,事前学習プログラムの開発と,そのプログラムの効果検証について記述している。つなげる鑑賞法は,美術鑑賞初心者が自立的に展示を鑑賞できるよう,鑑賞方略を教授する鑑賞教育プログラムである。本研究では,つなげる鑑賞法を小学校の美術館訪問の事前学習に利用し,その効果を検証した。その結果,つなげる鑑賞法を学ぶことで,児童は見る視点を把握し,観察という鑑賞行動が促進されることが分かった。美術館では,実物を観察し,さらに実物からの発見を受け鑑賞を深めていることが明らかになった。しかし,美術館での実物鑑賞への動機づけは,美術館での鑑賞でしか促進されないことも示され,実物鑑賞体験の重要性が確認された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.24455/aaej.33.0_149
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009437614
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10180722
ID情報
  • DOI : 10.24455/aaej.33.0_149
  • ISSN : 0917-771X
  • CiNii Articles ID : 110009437614
  • CiNii Books ID : AN10180722

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