2013年4月 - 2015年3月
南アジアの紅玉髄製工芸品の流通と価値観-「伝統」を支える社会システムの考察
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
本調査研究の目的は、インドの東端のナガランド州の紅玉髄製ビーズ・装身具の流通と価値観を、その歴史的背景と今日の現状を調査することで明らかにすることにある。
ナガランド地方は東南アジアや中国南部とも接し、古来交易の要所であったと考えられ、限定的ながら数百年ほど前からすでに紅玉髄製ビーズが流通していたことが裏づけられている。しかし近現代では、急速に進んだキリスト教化や中央政府との紛争によって紅玉髄製ビーズをめぐる文化が衰退してしまった。ただしそれでもなお、装身具は先祖から受け継がれてきた家宝として意識され、ナガとしてのアイデンティティの拠り所としてその伝統が保持されていることが確認できた。
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ナガランド地方は東南アジアや中国南部とも接し、古来交易の要所であったと考えられ、限定的ながら数百年ほど前からすでに紅玉髄製ビーズが流通していたことが裏づけられている。しかし近現代では、急速に進んだキリスト教化や中央政府との紛争によって紅玉髄製ビーズをめぐる文化が衰退してしまった。ただしそれでもなお、装身具は先祖から受け継がれてきた家宝として意識され、ナガとしてのアイデンティティの拠り所としてその伝統が保持されていることが確認できた。
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- 課題番号 : 25570013
- 体系的課題番号 : JP25570013
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
平成25-26年度文部科学省科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究 成果報告書(研究代表者:小磯学) 46-54 2015年3月 筆頭著者
講演・口頭発表等
2-
第49回南アジア研究集会 2016年9月10日
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International Seminar on Archaeology and Language and The Joint Annual Conference of Indian Archaeological Society (IAS-48th), Indian Society for Prehistoric and Quaternary Studies (ISPQS-42nd), Indian History and Culture Society (IHCS-38th)