2014年7月3日
準同型暗号を用いた秘匿生体認証に対する安全性について(その2) (技術と社会・倫理)
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報
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- 巻
- 114
- 号
- 116
- 開始ページ
- 293
- 終了ページ
- 300
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
ID/パスワードの使い回し問題により,生体情報を使った認証への注目が集まっている.生体情報は個人を特定できるセンシティブな情報であることから,準同型暗号により生体情報を暗号化したまま認証処理を行う秘匿生体認証方式が提案されている.著者等はこれまでに,Hattori et al.が提案した準同型暗号を用いたキャンセラブル生体認証方式に対し,二値符号が利用される場合に,なりすまし攻撃,テンプレート復元攻撃が可能であることを報告し,それらに対する対策を検討した.さらに,著者らは,Yasuda et al.が提案した準同型暗号を用いた秘匿生体認証方式に対するなりすまし攻撃,テンプレート復元攻撃が可能であることを報告した.本稿では,Yasuda et al.の準同型暗号を用いた秘匿生体認証方式に対し,Hattori et al.方式への攻撃に対する対策として検討した,特徴ベクトルが二値符号であることを確認する対策の適用可能性について検討する.その結果,二値符号であることを確認する対策については,Yasuda et al.の方式へ単純に適用できないということが分かった.そこで,新たにユーザ乱数をXorマスクする対策,乗算マスクする対策,加算マスクする対策を提案し,その効果について検討を行う.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110009945725
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11651731
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/025636568
- ID情報
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- ISSN : 0913-5685
- CiNii Articles ID : 110009945725
- CiNii Books ID : AA11651731