2018年4月 - 2020年3月
多角的なアプローチを用いた次数3の空間グラフの離散平均曲率一定曲面の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型) 新学術領域研究(研究領域提案型)
今年度に得られた主な成果は以下の通りである.
1. 3次元ユークリッド空間内の離散化された離散曲面,3次元ミンコフスキー空間内の離散化された曲面の曲率理論を,研究協力者Wai Yeung Lam氏と共同で発見した頂点法方向の概念を用いて再整備しなおした.これは,頂点法方向の概念が,我々の意味での次数3の空間グラフの曲率理論を含む,より広いクラスに展開する際に極めて有用であることを示唆している.
2. 離散化された曲面の構造解析の手法開発の一環として,現れる特異点の構造解析を行った.次数3の空間グラフの極大曲面の場合については,以前に得られていたので,このアイデアをより一般の離散化された曲面に対しても適用し,開発した理論をより深化させた.
3. 海外研究協力者のChristian Mueller氏によって示された,3次元ユークリッド空間内の離散平均曲率一定曲面のガウス写像の振る舞いと,従来のラックス対によって記述される離散平均曲率一定曲面のガウス写像の振る舞いとの比較を行い,離散調和写像の解析的特徴付けについての共同研究を開始した.
これらの研究実績に加えて,関連研究者を招いて研究集会を数回に亘って開催し,離散曲面の微分幾何的研究および関連諸分野の研究者の方々と情報交換および研究打ち合わせを行った.また,研究代表者によって得られた成果とは独立して,各々の国内研究者協力者も本研究課題に関わる着実に成果を挙げている.これらの研究を有機的に結びつけることが今後の課題である.
1. 3次元ユークリッド空間内の離散化された離散曲面,3次元ミンコフスキー空間内の離散化された曲面の曲率理論を,研究協力者Wai Yeung Lam氏と共同で発見した頂点法方向の概念を用いて再整備しなおした.これは,頂点法方向の概念が,我々の意味での次数3の空間グラフの曲率理論を含む,より広いクラスに展開する際に極めて有用であることを示唆している.
2. 離散化された曲面の構造解析の手法開発の一環として,現れる特異点の構造解析を行った.次数3の空間グラフの極大曲面の場合については,以前に得られていたので,このアイデアをより一般の離散化された曲面に対しても適用し,開発した理論をより深化させた.
3. 海外研究協力者のChristian Mueller氏によって示された,3次元ユークリッド空間内の離散平均曲率一定曲面のガウス写像の振る舞いと,従来のラックス対によって記述される離散平均曲率一定曲面のガウス写像の振る舞いとの比較を行い,離散調和写像の解析的特徴付けについての共同研究を開始した.
これらの研究実績に加えて,関連研究者を招いて研究集会を数回に亘って開催し,離散曲面の微分幾何的研究および関連諸分野の研究者の方々と情報交換および研究打ち合わせを行った.また,研究代表者によって得られた成果とは独立して,各々の国内研究者協力者も本研究課題に関わる着実に成果を挙げている.これらの研究を有機的に結びつけることが今後の課題である.
- ID情報
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- 課題番号 : 18H04489
- 体系的課題番号 : JP18H04489
この研究課題の成果一覧
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講演・口頭発表等
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The closing workshop of the project "Geometric Shape Generation" 2020年2月19日 招待有り