論文

査読有り
2012年3月

ヒノキの単板乾燥工程で排出される揮発性有機化合物

森林総合研究所研究報告
  • 石川 敦子
  • ,
  • 大平 辰朗
  • ,
  • 宮本 康太
  • ,
  • 井上 明生

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1
開始ページ
13
終了ページ
20
記述言語
英語
掲載種別
出版者・発行元
森林総合研究所

2004年に大気汚染防止法が改正され、木材関連工場からの揮発性有機化合物(VOC)の排出実態を把握することが急務となっている。他方、木材関連工場からの臭気に関する苦情も出ている。また、木材および木質材料から放散するアルデヒド類が健康に及ぼす影響についても関心が持たれている。著者らはこれまでに、スギ、ラーチ、メランチの乾燥工程におけるVOCの排出挙動について報告してきた。本報告では、ヒノキ(Chamaecyparis obtusa Endl. )単板の乾燥工程におけるVOCとアルデヒド類の放散について検討した。ヒノキ単板を180℃で乾燥し、排気を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)とガスクロマトグラフ質量分析(GC/MS)で分析した。VOCとアルデヒド類の排出量は、乾燥時間の経過とともに増加した。ヒノキからの排出量は、スギ、ラーチ、メランチからよりも多かった。排気に含まれる主な化合物はテルペン類であった。乾燥時間25分までは、排出されたホルムアルデヒドのほとんどがドレントラップで回収された。さらに、実験値をもとに工場での排出量を推定することができた。これらの結果は、ヒノキの乾燥工程において排出されるVOCとアルデヒド類の実態把握および低減化に役立つものである。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005330909
CiNii Resolver ID
http://ci.nii.ac.jp/nrid/1000070353878

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