2006年7月
水に浮かぶ球体にはたらく表面張力の教材化 : 小学校での授業実践を通して
理科教育学研究
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- 巻
- 47
- 号
- 1
- 開始ページ
- 17
- 終了ページ
- 23
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本理科教育学会
静電気実験に用いる電気振り子球を浮きとして用い,水面上の浮きの動きを表面のぬれによる表面張力により説明できる実験教材を開発した。水面上の2個の浮きは,両方ぬれている又は両方ぬれていない場合はそれぞれ引き合い,ぬれているものとぬれていないものの組合せでは退け合った。また,浮き表面のぬれは容器底面に映る影で容易に判別できた。このことから本教科は,浮き表面のぬれと表面張力の理解に向けた力学的アプローチのために有効な教材と考えられた。次に,公立小学校6年生に,総合的な学習の時間(3時間扱い)に,浮きの移動原理を探る探究学習を実施した。質問紙調査と学習カードに書かれた自由記述のカテゴリ分析を行った結果,本実験教材は,表面張力についての理解が得られるだけでなく,学習意欲や興味関心など授業に対する肯定的認識を高めるために有効であることが示唆された。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110006884572
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11406090
- ID情報
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- ISSN : 1345-2614
- CiNii Articles ID : 110006884572
- CiNii Books ID : AA11406090