2015年4月 - 2018年3月
将来の気候変動における熱帯外から熱帯へのテレコネクションメカニズムの解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
将来、さまざまな要因によって、熱帯の降雨分布が変化することが考えられる。その中の一つに、中高緯度の温暖化における南北半球の非対称性がある。これまでの研究では、温暖化の大きな半球の方へ、熱帯の降雨量がシフトすることが報告されてきたが、海洋循環の変化の効果はほとんど考慮されてこなかった。本研究では、現実的な将来シナリオにおいて、大気だけでなく海洋循環の変化も考慮した予測における、熱帯外から熱帯への遠隔影響のしくみを調べた。特に、エネルギー論的考察と力学的考察を融合した解釈を提供した点に新奇性が高く、また海洋力学効果の重要性も検証し、熱帯降雨分布を変化させるしくみについて、基礎的な知見を得た。
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- 課題番号 : 15K05280
- 体系的課題番号 : JP15K05280
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Journal of Climate 31(6) 2417-2434 2018年3月 査読有り筆頭著者