加速部分乳房照射における外科用クリップを用いた位置照合精度について検討した。ファントムによる評価から臨床に用いた治療計画用CTの2.5mmスライス厚は適切であると判断した。5mm-ROI照合は90%以上のクリップが許容範囲5mm以内になる位置照合精度を有した。臨床では位置不確かさが5mm以内に含まれたクリップの割合は皮膚マーク照合73%、骨照合78%、5mm-ROI照合91%となった。三軸方向とも照射後半にクリップの変位が大きくなる傾向があり、特にリハーサルと比較すると照射後半でクリップの変位量は有意に増加した。平均値が最大は乳房温存術からの経過日数が56日未満かつDIC-C≧中央値の群であった。Longに関しては平均値が最大になったのは経過日数が56日未満かつDIC-C≧中央値の群で、経過日数が57日以上の群ではDIC-C<中央値の群の方がDIC-C≧中央値の群より平均値が大きくなった。