2014年4月 - 2017年3月
悪性がん特異的な酸素ホメオスタシス制御機構の解明と放射線治療効果増強への展開
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
遺伝学的スクリーニングを通してIDH3、UCHL1、LY6Eを新規HIF-1活性化因子として同定した。IDH3がHIF-1を活性化した場合、腫瘍血管新生が亢進した。UCHL1が過剰発現した場合には、HIF-1αの脱ユビキチン化を介して、がんの遠隔転移能が誘導された。LY6Eが過剰発現するとHIF-1α遺伝子の転写が亢進し、血管新生が誘導された。IDH3、UCHL1、LY6Eの腫瘍内発現量が高い場合、がん患者の生命予後が不良であることが確認された。UCHL1-HIF-1経路が活性化すると、ペントースリン酸回路依存的に細胞内GSHレベルが増加し、がん細胞が放射線抵抗性を獲得することが分かった。
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- 課題番号 : 26293276
- 体系的課題番号 : JP26293276