共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

脳卒中患者に対する退院前訪問指導マニュアルの開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

課題番号
20K11050
体系的番号
JP20K11050
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

本研究の目的は、患者の安全や介護負担の軽減、QOLの維持・向上に寄与する療養環境調整の構成要素を明らかにすることで、従来の各職種が用いてきた転倒予防に特化したガイドラインではなく、多職種が活用可能な退院前訪問指導(ホームエバ)マニュアルを開発することである。
2021年度は、先行研究のレビューを行うことにより、国内の退院前訪問指導(ホームエバ)に関する研究の動向を把握するとともに、今後の研究課題について整理した。また、全国回復期リハビリテーション病棟を対象にホームエバの実施状況や評価、関わる専門職などについての質問紙調査の準備を引き続き行った。文献レビューをもとに、回復期リハ病棟において、ホームエバの標準化が図れているか、職種や経験の有無により実施や患者アウトカムに差が生じているのではないか等の現状を明らかにするために、ホームエバの実施状況(経験の有無、1 か月あたりの実施件数、訪問計画・内容、使用する記録の種類、教育体制、評価方法、退院後指導の実施状況、退院した患者の転倒率、再入院率)等の調査項目の検討を行ったが、前年度と同様に新型コロナウイルスの影響を受け、臨床での調査は対象者への負担が大きいことを鑑み、調査の実施にはまだ至っていない。
さらに、先行研究により作成したホームエバの手順書案については、多職種からなる研究メンバーで、内容妥当性を検討し、洗練したものを用いて、臨床の専門職を対象に内容妥当性および表面妥当性の検討を行う予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K11050
ID情報
  • 課題番号 : 20K11050
  • 体系的番号 : JP20K11050