MISC

2013年8月

J-PARC負水素イオン源の運転状況

Proceedings of 9th Annual Meeting of Particle Accelerator Society of Japan (インターネット)
  • 小栗 英知
  • ,
  • 池上 清*
  • ,
  • 大越 清紀
  • ,
  • 小泉 勲
  • ,
  • 高木 昭*
  • ,
  • 滑川 裕矢*
  • ,
  • 山崎 宰春
  • ,
  • 上野 彰

開始ページ
1081
終了ページ
1083
記述言語
日本語
掲載種別

東日本大震災で大きな被害を受けたJ-PARCは、震災発生から約9か月後の平成23年12月にビーム運転を再開した。イオン源の震災被害は、加速器トンネルの地下水浸水による本体表面の結露、ガラス製ビューイングーポート破損による真空リーク及び振動による真空ポンプの故障等であったが、幸い大規模な復旧作業を要するほどには至らず、10月中旬にはイオン源の試験運転を再開できた。イオン源のメンテナンス頻度を決定するのはフィラメント寿命であるが、17mAのビーム条件下で震災前に1回、震災後に2回の計3回の2か月連続運転を行い、いずれも運転期間途中でのフィラメント交換無しで運転を行うことができた。3回のうち1回は、3GeVシンクロトロンにてビーム出力400kWのデモ運転を行うために6日間の28mAビーム運転を実施したが、フィラメント寿命やビーム安定性に特に問題は発生しなかった。イオン源のメンテナンス所要時間の短縮は加速器の稼働率向上には必須であり、そのためにフィラメントのプレベーキング装置等を整備してきた。現在、メンテナンス開始から24時間後にビームを供給することを試行中であり、今までに2回実施したが特に問題なく時間内にビームを供給できた。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5037045

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