2021年4月 - 2025年3月
能の「ことば」の包括的・領域横断的研究に向けたオンライン・リソース構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A)
①謡曲詞章の全文検索が可能なデータベースの作成:江戸時代の標準的な版行謡本である「元和卯月本」(100曲)について、すでにウェブ上で公開されている翻刻テキストを原本と照合し仮名遣い等を整え、タグ付けをおこなった。また、徳川綱吉時代に出版された番外曲のうち最初の100曲について、翻刻とテキストの電子化、タグ付けをおこなった。
②能関連語彙に特化した全文検索が可能な能伝書本文データベースの作成:能楽伝書の検索に有効な単語切り分け辞書作成に向けて研究会にて検討を続けると同時に、脇方の伝書、笛方の伝書などの解読と翻刻を小さなグループごとに進めた。また、世阿弥伝書や金春禅竹、禅鳳等の伝書についても電子化にとりかかっている。
③謡曲に取り入れられた仏教語句注釈データベースの作成:謡曲本文からの仏教語句の抜き出しや注釈を進めるとともに、能の宗教的背景に関する研究を進め、その成果の一部をまとめて書籍化した。
④能楽が近世の邦楽・芸能に与えた影響の検証:長唄および常磐津節の詞章に引用された謡曲についてはデータ収集を終え、研究成果は研究協力者により論文化された。近松門左衛門と同時代の浄瑠璃作者、紀海音の全集の文字譜索引は50%ほどデータを打ち込んだ段階である。
⑤近代以降の芸談と能に関する言説の収集:近代の能楽言説を対象とするキーワード索引(技術用語、人名、曲名)作成に向けて、1)1945年以前に国内で刊行された能の芸談の探索とリスト化、2)1945年以前の、能に言及した外国語文献の探索とリスト化を終えた。
②能関連語彙に特化した全文検索が可能な能伝書本文データベースの作成:能楽伝書の検索に有効な単語切り分け辞書作成に向けて研究会にて検討を続けると同時に、脇方の伝書、笛方の伝書などの解読と翻刻を小さなグループごとに進めた。また、世阿弥伝書や金春禅竹、禅鳳等の伝書についても電子化にとりかかっている。
③謡曲に取り入れられた仏教語句注釈データベースの作成:謡曲本文からの仏教語句の抜き出しや注釈を進めるとともに、能の宗教的背景に関する研究を進め、その成果の一部をまとめて書籍化した。
④能楽が近世の邦楽・芸能に与えた影響の検証:長唄および常磐津節の詞章に引用された謡曲についてはデータ収集を終え、研究成果は研究協力者により論文化された。近松門左衛門と同時代の浄瑠璃作者、紀海音の全集の文字譜索引は50%ほどデータを打ち込んだ段階である。
⑤近代以降の芸談と能に関する言説の収集:近代の能楽言説を対象とするキーワード索引(技術用語、人名、曲名)作成に向けて、1)1945年以前に国内で刊行された能の芸談の探索とリスト化、2)1945年以前の、能に言及した外国語文献の探索とリスト化を終えた。
- ID情報
-
- 課題番号 : 21H04350
- 体系的課題番号 : JP21H04350
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
5-
『観世』 91(6) 28-33 2024年11月 招待有り
-
横山太郎編『わざを伝える──能の技芸伝承の領域横断的研究』(能楽研究叢書9)法政大学能楽研究所 162-200 2024年3月
-
横山太郎編『わざを伝える──能の技芸伝承の領域横断的研究』(能楽研究叢書9)法政大学能楽研究所 202-222 2024年3月 最終著者
-
芸能史研究 (244) 48-61 2024年1月 招待有り
-
能と狂言 (21) 59-71 2023年12月20日 査読有り
MISC
2-
『能楽研究』 (48) 2024年3月
-
『観世』 89(6) 30-35 2022年11月
書籍等出版物
1-
法政大学能楽研究所 2024年3月
講演・口頭発表等
2-
2023年4月26日 スタンフォード大学音楽学部 招待有り
-
能楽学会 第21回大会 2023年3月25日 能楽学会
Works(作品等)
1-
2023年9月25日 - 現在 データベース
学術貢献活動
1-
企画立案・運営等, パネル司会・セッションチェア等能楽学会。共催:科研費研究プロジェクト「能の「ことば」の包括的・領域横断的研究に向けたオンライン・リソース構築」 (法政大学) 2025年1月31日 - 2025年1月31日