MISC

2019年7月

慢性腎臓病におけるマイクロRNAの役割と治療標的としての可能性

別冊Bio Clinica: 慢性炎症と疾患
  • 中川 直樹

8
1
開始ページ
131
終了ページ
136
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)北隆館

マイクロRNAは20〜25塩基長のごく小さな一本鎖RNAであり、遺伝子発現を負に制御するという重要な機能が明らかになってきた。腎臓の線維化は慢性腎臓病の終末像であり、腎臓の線維化制御なくして、慢性腎臓病の予後の改善は期待できない。本稿では、ミトコンドリアの生合成と機能を抑制することによって線維化と腎臓病の進展抑制が確立されているmiR-21の病理学的メカニズムを概説し、慢性腎臓病を治療するための新規治療薬としての抗マイクロRNAオリゴヌクレオチドの臨床応用の可能性について述べる。(著者抄録)

ID情報
  • 医中誌Web ID : 2019277711

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