2018年4月 - 2022年3月
トランスローカリティの社会学:条件不利地域と地方中枢拠点都市の生活とキャリア
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
2018年度は、地方在住者のライフスタイルと社会意識に関わる調査設計とトランスローカリティモデルの構築にかかわる検討をおこなった。具体的には、本研究に先行する調査である「青森 20 -30 代住民意識調査」を分析・検討をおこなった。さらに日本社会学会においてテーマセッション「トランスローカリティと代替的ライフスタイルの理解に向けて」を開催し、理論モデルの検討をおこなった。
地方在住の青年層の地域イメージ、居住地域の価値観と居住歴、労働状況と価値観、自己評価と人生に対する価値観、生活に対する価値観と 人間関係、社会や政治に対する意識、という主観的意識と価値観と幸福感や生活満足度とどのように関連するのか、おおまかな傾向を把握した。青森県むつ市とおいらせ町の地域差にも配慮した分析をおこなってきた。地方と一口に言ってもさまざまな規模があることから、条件不利地域、地方中枢拠点都市、大都市をどのように境界を設定し、より有効な調査設計が可能であるのか議論を重ねてきた。さらにトランスローカリティという概念の有効性についても検討をおこなった。個人をベースとしたライフスタイルの把握に一定程度有効な概念となりうる可能性を見出すことができた。
この成果をもとに、2021年度に予定している量的調査の対象自治体の絞り込みをおこない、北海道と京都府を対象とすることとした。調査項目については、2019年度末に確定する予定であるが、主として地域、労働、人間関係に対する満足度と本人の幸福度と独立して変数を作成しているという点が従来の社会学における幸福研究とは異なるパースペクティブを提供するだろうという手ごたえが得られた。
地方在住の青年層の地域イメージ、居住地域の価値観と居住歴、労働状況と価値観、自己評価と人生に対する価値観、生活に対する価値観と 人間関係、社会や政治に対する意識、という主観的意識と価値観と幸福感や生活満足度とどのように関連するのか、おおまかな傾向を把握した。青森県むつ市とおいらせ町の地域差にも配慮した分析をおこなってきた。地方と一口に言ってもさまざまな規模があることから、条件不利地域、地方中枢拠点都市、大都市をどのように境界を設定し、より有効な調査設計が可能であるのか議論を重ねてきた。さらにトランスローカリティという概念の有効性についても検討をおこなった。個人をベースとしたライフスタイルの把握に一定程度有効な概念となりうる可能性を見出すことができた。
この成果をもとに、2021年度に予定している量的調査の対象自治体の絞り込みをおこない、北海道と京都府を対象とすることとした。調査項目については、2019年度末に確定する予定であるが、主として地域、労働、人間関係に対する満足度と本人の幸福度と独立して変数を作成しているという点が従来の社会学における幸福研究とは異なるパースペクティブを提供するだろうという手ごたえが得られた。
- ID情報
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- 課題番号 : 18H00917
- 体系的課題番号 : JP18H00917
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
トランスローカリティ研究会「北海道・京都府 20-30 代暮らしの実態と価値観に関する調査 報告書」(2018-2021 年度科学研究費補助金 基盤研究 B)(研究代表 羽渕一代) 71-97 2021年3月
MISC
1-
トランスローカリティ研究会『青森20–30代住民意識調査』 2018年12月
講演・口頭発表等
2-
16th International Conference of the European Association for Japanese Studies 2021年8月25日
-
Ⅳ ISA Forum of Sociology,Brazil(Virtual) 2021年2月24日