研究ブログ

研究ブログ

アクティブラーニング

 FDの一環として、アクティブラーニングの導入を進めています。先日、学外のFD研修会に参加する機会があり、そこで「クリッカー」というものの存在を知りました。

 学会やパーティなどで使われているのをご存知かもしれませんが、参加者がYes, Noや数字が入った小さな装置を持ち、クイズやアンケートをリアルタイムで集計できるシステムのことです。

 専用のハードウェアは高い(百万円近くするみたいです…)ので、もっと気楽に導入できるものはないかと考えていたのですが、「イベントde投票」というサイトがあることを知りました。

 このサイトは、事前に問題などを登録しておけば、あとは各自が持っているスマートフォン等でアクセスすることで、クリッカーと同様の仕組みを実現することができるものです。詳細はサイトをご参照ください。

 早速登録して、一部の授業で導入し、これまで3か月ほど試行しました。その結果、いくつか気づいた点を以下にまとめます。

  • 授業への集中度・関心は確実に上がる
    • 講義の息抜き的に使っているので、逆に集中が切れることもありました。
    • 机の上に講義中ずっとスマートフォンがある状態にもなる
  • 各自のスマートフォンを使用するため、強制はできない
    • 通信費用等を負担できないので、あくまで任意参加としました。
    • 回答結果を成績に反映しないことにもしました。
    • 任意ですので、参加意欲を上げる仕組みも必要です。
    • 私の講義ではサイトのランキング機能を使って、正解者に簡単な商品を出しました。
  • 問題作りは案外難しい
    • ある程度選択肢を作らないといけない
    • 違うけど間違いやすい、理解を深めるような選択肢作りは大変です。

 現時点では一長一短ある、という印象ですが、学生はクイズを楽しんでくれているようで、評判もそれなりに良さそうです。今後、授業評価アンケートの集計結果が出ましたら、また更新します。

(2016年11月30日追記)
別の授業で再度、同じシステム(http://www.efeel.to/eventDe/index.php)を使用した。今回は学内wifiへの接続等でトラブルが発生してしまい、授業開始が若干遅れてしまった。システム自体は今回も好評であったが、授業後のアンケートで、一部の学生から、「月末の実施はネットワークの制限がかかっている学生が多いので、実施日を考えてほしい」との意見があった。通信費の負担も考慮し、学内wifiへの誘導などを今後検討する必要がある。

(2017年5月31日追記)
アクティブラーニングを実施している様子などを本学部の学内ブログに掲載いただいた。今後紀要等で事例報告も掲載予定である。

(2019年4月10日追記)
本システムを利用したアクティブラーニングについての報告が本学の紀要に掲載された。ご興味のある方は一読いただければ幸いである。
0