2013年7月
全自動尿統合分析装置UX‐2000を用いた尿路感染症スクリーニングの有用性について
Sysmex J
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- 巻
- 35
- 号
- Suppl.2
- 開始ページ
- 31
- 終了ページ
- 37
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- シスメックス(株)学術本部
UX-2000(UX-2000;シスメックス社)は尿定性試験と有形成分測定を一つの装置で行う全自動尿統合分析装置である.今回,フローサイトメトリー法を用いた細菌数測定から迅速に尿路感染症(以下,UTI)を推定することについて,および細菌スキャッタグラムの表示パターンによる菌種推定の可能性について,細菌学的検査との比較により検討した.結果,細菌陽性とするカットオフを1.0×105/mLとした場合のUX法と定量培養法の一致率は89%であり,UTIの診断確率は感度94%,特異度85%,一致率89%であった.また,スキャッタグラムパターンによる菌種推定において,グラム染色鏡検の結果との一致率は,球菌で62%,桿菌で87%,複数菌で73%であった.よってUX-2000の細菌数の情報は細菌培養検査が必要か否かのスクリーニングとして,細菌スキャッタグラムの表示パターンによりある程度の菌種推定ができることについて,それぞれ有用性が示唆された.(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0386-5509
- 医中誌Web ID : 2014060045
- J-Global ID : 201302289444531457