共同研究・競争的資金等の研究課題

2013年 - 2015年

3系統ラットを用いた非アルコール性脂肪性肝炎進展メカニズムに関する研究

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

課題番号
25460797
体系的課題番号
JP25460797
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
5,200,000円
(直接経費)
4,000,000円
(間接経費)
1,200,000円
資金種別
競争的資金

3系統のラットのうち、脳梗塞易発症性高血圧自然発症ラット(SHRSP)は対照群である飼料(SP)で、脳梗塞発症の頻度が8週間摂取では高く、対照群の数に支障をきたすことになった。そのため、トラブル対策として、SHRSPの系統元で、WKYが系統元となる高血圧自然発症ラット(SHR)を用いた実験を追加で行った。高脂肪・高コレステロール飼料(HFC)を8週間摂取させたSHRSP5/Dmcr、SHRSP、SHR、WKYはともに肝臓重量の著明な増加を認め、肝体重比はSHRSP5/Dmcr>SHRSP>SHR>WKYであった。4系統の病理(EVG染色)所見で、WKYでは線維化が認められなかったが、SHR、SHRSP、SHRSP5/Dmcrで肝線維化が認められた。しかし、上述のようにSHRSPはSP摂取群において、脳梗塞発症個体が多いため、対照群の安定性に問題があり、今後の解析からは除くこととした。そこでSHRSP5/Dmcr、SHR、WKYの肝臓サンプルを用いて、コレステロール及び異化産物である胆汁酸代謝に関連のある蛋白の測定をWestern Blot法で測定した。その結果、血圧が正常なWKYでは、コレステロールから胆汁酸異化の律側酵素であるCyp7a1の発現が、対照群・HFC群ともに非常に少ないことが判明し、線維化が認められなかったWKYと線維化が認められたSHR以降の違いの可能性として高血圧の関与が考えられた。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/d/p/25460797.ja.html
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-25460797
ID情報
  • 課題番号 : 25460797
  • 体系的課題番号 : JP25460797