2021年4月 - 2024年3月
ひきこもり経験者の語りから見た支援ーひきこもり者の回復プロセスモデルの作成ー
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
研究代表者らは、ひきこもり者の4段階の行動指標(1段階:部屋からほとんど出られない~4段階:自由に外出できる)を作成し、ひきこもり支援者への調査を通して、各段階の支援の特徴を明らかにした(中地・山口,2020)。しかし、この研究ではひきこもり当事者への調査は実施できていない。そこで、本研究では、ひきこもり支援機関の相談者やひきこもり経験者を対象とした量的・質的研究(【研究1】【研究2】【研究3】)を実施して、ひきこもり者の回復プロセスモデルを作成することを目的とした。
本年度実施した【研究1】では、調査協力機関であるAセンターの相談者データ10年分を使用した量的な研究を行った。Aセンターの責任者・スタッフとも定期的にWEB協議を重ねて、①Aセンターで新規相談者登録を行った相談者データを対象とした横断的研究と、②Aセンターを経年利用している相談者データを対象とした縦断的研究の2つの視点からの分析を行った。①については、有効データ575名を対象として、不登校経験の有無、性差、行動範囲の4段階(Aセンターで使用されている8段階を中地・山口,2020の4段階に置き換えたもの)、対人交流の8段階(Aセンターで使用されているもの、1段階:人との接触がほぼなく、様子がわからない~8段階:学校や職場等の集団に所属可能)について分析を行うことができた。②については、Aセンターを5回以上利用した相談者174名のデータを対象にして、1回、5回、10回、15回目における行動範囲4段階と対人交流8段階の特徴を明らかにした。
また、【研究1】と並行して、次年度実施予定の【研究2】についても関係団体との打ち合わせを重ねて、当初の研究計画より早く、本年度中に第1回目のインタビューを実施することができた。
本年度実施した【研究1】では、調査協力機関であるAセンターの相談者データ10年分を使用した量的な研究を行った。Aセンターの責任者・スタッフとも定期的にWEB協議を重ねて、①Aセンターで新規相談者登録を行った相談者データを対象とした横断的研究と、②Aセンターを経年利用している相談者データを対象とした縦断的研究の2つの視点からの分析を行った。①については、有効データ575名を対象として、不登校経験の有無、性差、行動範囲の4段階(Aセンターで使用されている8段階を中地・山口,2020の4段階に置き換えたもの)、対人交流の8段階(Aセンターで使用されているもの、1段階:人との接触がほぼなく、様子がわからない~8段階:学校や職場等の集団に所属可能)について分析を行うことができた。②については、Aセンターを5回以上利用した相談者174名のデータを対象にして、1回、5回、10回、15回目における行動範囲4段階と対人交流8段階の特徴を明らかにした。
また、【研究1】と並行して、次年度実施予定の【研究2】についても関係団体との打ち合わせを重ねて、当初の研究計画より早く、本年度中に第1回目のインタビューを実施することができた。
- ID情報
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- 課題番号 : 21K03100
- 体系的課題番号 : JP21K03100
この研究課題の成果一覧
絞り込み
講演・口頭発表等
4-
日本家族心理学会第39回大会 2022年11月12日 招待有り
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日本心理臨床学会第41回Web大会 2022年9月2日
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日本心理臨床学会第41回Web大会 2022年9月2日
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日本人間性心理学会第41回Web大会 2022年9月10日