共同研究・競争的資金等の研究課題

2009年 - 2013年

物語・説話における絵画化の起源と変容の研究ー日本近世刊本・写本を中心に

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(B))  基盤研究(B)

課題番号
21320034
体系的課題番号
JP21320034
担当区分
連携研究者
配分額
(総額)
17,810,000円
(直接経費)
13,700,000円
(間接経費)
4,110,000円
資金種別
競争的資金

本研究は物語や説話のどの部分がどのように絵画化されるかという問題について、分野を超えた視野から考察するものである。物語・和歌、説話・仏典、童蒙・勧戒系の三系統のテキストの絵画化がどのように行われるか研究し、その成果を共有することで、物語・説話絵画の全容を体系的に解明することを目指す。テキストがどのように絵画化されるのか、データを蓄積するため、昨年度から引き続き、多くの作品を調査した。国内の美術館・図書館・寺社などの作品を調査した他、海外調査も行った。ニューヨークでの調査においては、メトロポリタン美術館、バークコレクション、ウェバーコレクションの所蔵する源氏物語図屏風、伊勢物語図屏風、平家物語図屏風など、物語絵の優品を調査し、江戸時代前期の物語絵を中心として、その特徴についての考察を深めた。また、研究実施計画に沿って、大和文華館において研究会を開催した。研究会では、個々の研究の成果を発表し、研究状況を確認、問題点を共有した。2012年度開催の研究会では、「明時代後期における夢の図像化」「仇英筆〈桃李園金谷園図〉について―明代庭園文化の中の故事人物図」と題し、明時代の絵画や版本を取りあげた発表を行った。テキストと絵画化の問題や日本の版本との関係などが明らかにされ、各分野の専門を反映した意見交換を行い、今後の方向性について確認した。

リンク情報
URL
http://kaken.nii.ac.jp/d/p/21320034.ja.html
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21320034
ID情報
  • 課題番号 : 21320034
  • 体系的課題番号 : JP21320034