共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2024年3月

獣害における客観的被害面積推定技術の確立と主観的被害認識との一致性の検証

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

課題番号
21K14942
体系的課題番号
JP21K14942
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

本課題では、i)鳥獣による農作物被害をドローンによる空撮を実施することで、これまで主に主観的判断にゆだねられていた被害指標を客観的な指標として導出する手法を確立し、ii)確立した客観的指標と主観的認識の一致性を社会科学的手法で検証する、2通りの手法をおこなう。
i)について、飼料自給率向上のために今後普及が期待される子実用トウモロコシ畑を対象に、空撮地点を複数設定し、サンプリングを実施するため大規模栽培をおこなっている農家2件および公設試に空撮による被害量推定試験の説明および依頼を実施した。しかし、課題担当者の異動により試験環境の大幅な変化が生じたことや、被害量推定に適した収穫時期がコロナ禍による緊急事態宣言に基づく外出規制と重なったことにより、農家や他の試験場で予定していた試験が実施できない等の問題が矢継ぎ早に生じたため、急遽方針を転換し、農研機構内の試験用圃場において空撮を実施した。空撮は子実用トウモロコシの被害が深刻となったイノシシ被害が甚大である子実用トウモロコシ被害圃場、および被害を受けていない子実用トウモロコシ畑の空撮をおこなった。イノシシによる被害は調査対象である子実用トウモロコシ畑区画の8割程度を採食および倒伏させることで損失を生んでおり、現在、省力的な被害推定手法が応用可能かどうか検討中である。ii)の実証試験はi)と同様の試験地であることが望ましいため、引き続きi)とii)を同時に実施できる対象地域に依頼しており、被害地域での実証をおこなう。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K14942
ID情報
  • 課題番号 : 21K14942
  • 体系的課題番号 : JP21K14942

この研究課題の成果一覧

論文

  1

講演・口頭発表等

  2