共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

小・中学生のプログラミング教育のジェンダー格差に関する研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K03097
体系的課題番号
JP20K03097
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究の目的は、小学生・中学生のプログラミング教育におけるジェンダー格差を解消するための方略を検討することにある。令和二年度より小学校においてプログラミング教育が本実施されることとなり、中学校では、中学校技術・家庭科技術分野においてプログラミングの学習内容について双方向性のあるコンテンツに関するプログラミングなどプログラミング教育に関するものが追加された。また、今後は、高等学校において教科情報の学習指導要領が大幅に改定されプログラミングの内容が充実することとなっている。このような状況の中でプログラミング教育において男女による意識の差や興味関心の高低差があるのではないかと考え、その差の原因について究明しそれぞれに適応したカリキュラムや授業、教材などを開発することとした。2年目の本年度においては、プログラミング教育の題材、教材について、実践授業の中で男女の性差において、その学習意欲の差異や知識理解の違いなどについて検討し、実施した。小学校6年生を対象とした実践授業後の男女の差異では、学習意欲や知識理解にそれほどの違いはみられなかった。題材として、ロボットをプログラミングで動かすというものとコンピュータのモニター上でオブジェクト(キャラクターなど)をプログラミングで動かすものの2種類としたが題材による差異もみられなかった。中学校3年生においても同様の実践授業を行った。中学生では、男子生徒がロボットを動かすプログラミングに興味関心が高く、女子生徒は、どちらかというとモニター上でオブジェクトを動かすプログラミングに興味関心が高い傾向にあった。このことから、小学校6年生と中学校3年生では発達段階による違いがあり中学校での発達における様々な要因がプログラミングに対する意識等に影響を与えるのではないかということが示唆された。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K03097
ID情報
  • 課題番号 : 20K03097
  • 体系的課題番号 : JP20K03097