共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2024年3月

超高齢化社会!! 本邦の脳血管病の発症と気象大気汚染の関係とそのかかる医療費

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
21K08118
体系的課題番号
JP21K08118
配分額
(総額)
4,030,000円
(直接経費)
3,100,000円
(間接経費)
930,000円

本邦の気温・大気汚染が脳心血管疾患病発症に及ぼす知見は非常に乏しい。本研究は、国立環境研究所が提供する気象・大気汚染データと日本循環器学会が提供する患診療実態調査データをリンクさせ以下を明らかにしたい。a)気象・大気汚染物質に高感受性の脳心血管病を同定。b)脳 心血管病の発症に基づく大気汚染物質の適正濃度を同定(環境基準の見直し)。c)気象・大気汚染物質が医療費に与える影響を同定(医療費助成制度の見直し)。本研究は、大気汚染と高感受性の脳心血管病ならびに地域を解明し、大気汚染高濃度時における警告や、脳心血管病発症抑 制に重視した未然防止の観点に立って、基礎的な知見を明らかにすることができる。
デザイン:疫学調査横断研究。対象:2012年4月1日から2017年3月31日までにJROAD-DPCに参加施設に入院し期間内に登録された全症例。症例数:6,632,484件のデータがすでに集められている。データ:日本循環器学会が 提供するJROADデータ:施設データ(郵便番号、病床数、医師数など)、JROAD-DPCデータ:患者データ(年齢、性別、循環器主病名、脳卒中病名 、医療費など)を使用する。国立環境研究所が提供する全国各地の気象データ(気温、降水量、風速、季節など)、大気汚染データベースを利用する。評価項目:主要評価項目;循環器疾患の入院数。脳心血管病発症リスク(主要アウトカム)の関連Multilevel mixed-effects linear regressionを用いる。従属指数は1日の循環器疾患の入院数とする。モデルは以下を想定している。モデル1;大気汚染濃度(例えばPM2.5濃度)、モデル2 ;大気汚染濃度+施設因子、モデル3;大気汚染濃度+施設因子+気象データ、モデル4;大気汚染濃度+施設因子+気象データ+患者因子。Random effectを市町村コードとする。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K08118
ID情報
  • 課題番号 : 21K08118
  • 体系的課題番号 : JP21K08118