中嶋 悠一朗
ナカジマ ユウイチロウ (Yuichiro Nakajima)
更新日: 04/25
基本情報
- 所属
- 東京大学 大学院薬学系研究科 准教授
- 学位
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博士(薬学)(2011年3月 東京大学)
- 連絡先
- nakaji97
g.ecc.u-tokyo.ac.jp - 通称等の別名
- Nakajima
- 研究者番号
- 90782152
- J-GLOBAL ID
- 201701021470072782
- researchmap会員ID
- 7000020936
- 外部リンク
遺伝子の変異や外界からのストレス、損傷といった刺激、そして温度や栄養をはじめとした環境変化に対して、ヒトを含めた動物がどのように応答して体の恒常性を維持するのか? 恒常性の破綻によって病態をはじめとした劇的な変化がどのように誘導されるのか? 我々は恒常性維持や病態発症、環境応答の仕組みについて理解するために、特に「細胞から個体レベルの可塑性」に注目して、その制御メカニズムの解明を目指しています。
遺伝学的ツールが豊富なモデル動物であるショウジョウバエを用いた研究に加えて、環境変化に対して鋭敏な応答を示す小型クラゲを用いた研究を展開しています。これまでに一貫して、「細胞の振る舞いの丹念な観察と操作から生命現象を理解する」アプローチをとっています。生命現象の面白さやユニークさを大事にして、クエスチョンを生物に問いかけ、仮説を立てて検証する、という一連のプロセスを楽しめるメンバー、そして共同研究を随時募集しています!
研究キーワード
17経歴
7-
2024年5月 - 現在
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2021年6月 - 2024年4月
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2016年4月 - 2021年5月
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2014年4月 - 2016年3月
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2011年4月 - 2011年4月
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2008年4月 - 2011年3月
学歴
4-
2008年4月 - 2011年3月
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2006年4月 - 2008年3月
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2004年4月 - 2006年3月
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2002年4月 - 2004年3月
主要な論文
29-
Seminars in Cell & Developmental Biology 179-180 103670-103670 2026年5月 査読有り招待有り最終著者責任著者
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BMC Biology 22(1) 2024年8月2日 査読有り最終著者責任著者
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Development 151(20) 2024年7月15日 招待有り責任著者
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PLOS Biology 21(12) e3002435-e3002435 2023年12月21日 査読有り最終著者責任著者
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Developmental Cell 58(18) 1764-1781.e10 2023年9月 査読有り最終著者責任著者
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Scientific Reports 12(1) 2022年9月30日 査読有り最終著者責任著者
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Journal of Cell Biology 218(6) 1824-1838 2019年6月 査読有り筆頭著者責任著者
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NATURE 500(7462) 359-+ 2013年8月 査読有り筆頭著者
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MOLECULAR AND CELLULAR BIOLOGY 31(12) 2499-2512 2011年6月 査読有り筆頭著者
主要なMISC
11-
月刊「細胞」 56(6) 2024年5月 招待有り最終著者責任著者
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月刊「細胞」 56(6) 2-3 2024年5月 招待有り筆頭著者最終著者責任著者
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実験医学 42(3) 444-447 2024年2月 招待有り最終著者責任著者
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月刊「細胞」 52(11) 53-57 2020年10月 招待有り最終著者責任著者
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ライフサイエンス新着論文レビュー 2013年8月21日
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実験医学 31(18) 2963-2966 2013年
講演・口頭発表等
98-
第53回内藤コンファレンス「生殖細胞学:有限な命の永続性をひも解く」 2025年7月11日 招待有り
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第25回日本抗加齢医学会総会 2025年6月13日 招待有り
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第72回日本実験動物学会総会: シンポジウム 2025年5月23日 招待有り
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セミナー・東京農工大学 2025年5月15日 招待有り
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Seminar at Biodiversity Research Center, Academia Sinica, Taipei 2025年4月22日 招待有り
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66th Annual Drosophila Research Conference 2025年3月22日
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Mechanical Self-transformation of Living Systems 2024 Team Meeting 2024年12月19日
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第47回日本分子生物学会 2024年11月29日
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第47回日本分子生物学会 2024年11月28日
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第47回日本分子生物学会年会・フォーラム 2024年11月27日 招待有り
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岡山大学・セミナー 2024年9月27日 招待有り
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16th Japanese Drosophila Research Conference 2024年9月
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日本動物学会 第95回長崎大会 2024年9月12日
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日本動物学会 第95回長崎大会 2024年9月12日
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Seminar at Indiana State University, USA 2024年8月13日 招待有り
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EMBO Workshop ‘Molecular and Developmental Biology of Drosophila’ 2024年6月24日
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第57回日本発生生物学会大会 2024年6月19日 招待有り
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第23回東京大学生命科学シンポジウム 2024年6月22日
主要な受賞
13担当経験のある科目(授業)
26-
2025年4月 - 2025年6月
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2025年5月 - 2025年5月
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2025年4月 - 2025年4月
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2024年11月 - 2025年1月
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2024年10月 - 2024年11月
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2024年6月 - 2024年6月
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2023年11月 - 2024年1月
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2023年10月 - 2023年11月
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2023年4月 - 2023年7月
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2022年10月 - 2022年11月
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2022年11月
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2022年4月 - 2022年7月
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2022年4月 - 2022年6月
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2022年5月
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2021年10月 - 2021年10月
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2021年4月 - 2021年8月
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2020年10月 - 2021年2月
委員歴
1共同研究・競争的資金等の研究課題
14-
科学技術振興機構 戦略的な研究開発の推進 創発的研究支援事業 2024年 - 2030年
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2025年4月 - 2028年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A) 2025年4月 - 2027年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 2023年6月 - 2025年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A) 2023年4月 - 2025年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2022年4月 - 2025年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2022年4月 - 2025年3月
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日本医療研究開発機構(AMED) 革新的先端研究開発支援事業(PRIME) 2019年10月 - 2023年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 2019年6月 - 2022年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型) 2017年6月 - 2022年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(A) 2017年4月 - 2021年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援 2016年8月 - 2018年3月
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日本学術振興会 海外特別研究員 2014年4月 - 2016年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費 2008年 - 2010年
メディア報道
1-
NewsPicks NewsPicks 2024年8月 インターネットメディア
その他
8-
2017年9月 - 2017年9月本研究では、細胞分裂方向の変化で誘導されるEMTをモデルとして、病態でみられる異常なEMTの共通原理を明らかにすることを目指す。これ までおこなってきた上皮細胞ダイナミクスのライブイメージング観察に加え、EMTのタ イムコースをとったトランスクリプトーム解析を組み合わせることで、EMTに伴う段階 的な遺伝子発現変化を細胞の振る舞いとともに明らかにする。また、遺伝学的なスクリ ーニングによって、EMTに関与する因子を同定し、機能解析する。さらに、分裂方向の 変化で誘導したEMTが腫瘍の悪性化に与える影響までを明らかにする。研究成果は、病態EMTの普遍原理の理解につながり、EMTの新たな分子マーカーの同定にも役立つこと が期待できる。
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2017年4月 - 2017年4月本研究では、分裂期スピンドル方向に着目し、スピンドル方向 異常が誘導する上皮腫瘍形成メカニズムの理解を目指す。Scrib と Dlg はヒトのがんにおいても発 現低下が観察される腫瘍抑制因子であることを考えると、本研究で上皮組織の分裂期スピンドル 方向の異常が誘導する「腫瘍の発生」を体系的に明らかにすることは、ヒトにおける腫瘍発症機序 の理解の向上につながり、その知見は将来的な医療応用に役立つことが期待される。
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2017年4月 - 2017年4月本研究では、細胞分裂方向による上皮恒常性と可塑性の制御メカニズムについて、特に分裂方向の異 常が誘導する EMT に注目して、その仕組みを分子および細胞レベルで体系的に解明することを目標とす る。これまでに申請者は、翅原基を生体外にて培養して、高解像度でライブイメージングする手法 を確立しており、この系を適用することで、上皮恒常性の維持に必要かつ、異常な EMT の開始イ ベントでもある細胞脱落現象の理解の基盤を確立できる。さらに、上皮から脱落した間葉様細胞を 単離して、遺伝子発現プロファイルを取得する方法を確立している。ゲノムワイドな遺伝子発現変 化に基づいた候補因子に関して、ショウジョウバエの遺伝学的手法を組み合わせた解析を進めるこ とで、分子・細胞レベルの解析が単一の系で可能である。
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2017年2月 - 2017年2月申請者は、モデル動物であるショウジョウバエの上皮組織を用いて、腫瘍抑制因子として知られるScribとDlgが分裂期スピンドル方向の決定に関わることを世界に先駆けて報告した(Nature, 2013)。本研究では、分裂期スピンドル方向の異常がどのようにして腫瘍形成や腫瘍の悪性化につながるのか、その詳細な分子・細胞メカニズムを明らかにする。RNA-seqを用いたゲノムワイドな遺伝子発現プロファイルと遺伝学的手法を組み合わせ、上皮腫瘍化に関わる新規マーカーの同定を目指す。
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2016年12月 - 2016年12月近年、上皮組織における細胞分裂方向の異常は腫瘍形成やがんの悪性化への関与が指摘され、その制御機構 の重要性が認識され始めている。本研究で注目する、腫瘍抑制因子 Scrib と Dlg が上皮の細胞分裂方向を制御 する機能があることは、申請者が博士研究員として行った研究によって、世界で初めて報告したものである (Nakajima et al., 2013 Nature)。これまで、Scrib と Dlg は発生過程における頂底軸極性の形成に必要な因子で あると考えられており、成熟した上皮組織における分子機能は明らかでなかった。申請者による scrib と dlg の機能欠失体の詳細な解析から、細胞分裂方向の異常は頂底軸極性の喪失に先行することがわかっており、分 裂方向の制御の理解は、腫瘍抑制因子 Scrib と Dlg の新たな生理機能の理解につながる。また、申請者は Scrib と Dlg が分裂期特異的な相互作用をする分子を想定しており、BioID システムを生体内の上皮組織に適用した プロテオミクス解析と、遺伝学的な細胞分裂頻度の操作を組み合わせることで、新規の相互作用分子を同定す ることが可能であると考えている。さらに、これら相互作用因子の腫瘍形成に与える影響までを調べる本研究 計画は、上皮腫瘍化の開始や腫瘍悪性化の仕組みの新たな理解につながるものである。
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2016年12月 - 2016年12月ヒトのがんの約9割は上皮由来であり、上皮性の腫瘍においては、組織構造の破綻と病態が強く相関する。しかしながら、がん原遺伝子や腫瘍抑制因子の遺伝子異常を持った細胞が、どのよう振る舞いを示して上皮構造の破綻を誘導し、腫瘍化が亢進するのか、その仕組みの多くは未だ不明である。近年、上皮組織における細胞分裂方向の異常は腫瘍形成やがんの悪性化への関与が指摘され、その制御機構の重要性が認識され始めている。申請者のこれまでの研究より、上皮と平行な細胞分裂方向が、ScribおよびDlgという腫瘍抑制因子によって制御されており、分裂方向の制御は上皮構造の維持と腫瘍化の抑制に重要であることが明らかとなった。そこで本研究では、ScribとDlgが制御する細胞分裂方向の仕組みを体型的に明らかにし、上皮組織の恒常性維持の理解と、分裂方向の異常が誘導する腫瘍形成・がん化メカニズムの理解を目指すことを目的とする。
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2016年10月 - 2016年10月申請者は、モデル動物であるショウジョウバエの上皮を用いて、腫瘍抑制因子ScribとDlgが上皮組織における細胞分裂方向の決定に関わることを世界に先駆けて報告した(Nature, 2013)。本研究では、これら因子がどのようにして分裂方向を制御し、その仕組みの破綻が腫瘍化につながるのか、詳細な分子メカニズムを明らかにする。新規のプロテオミクス技術を生体組織に適用した生化学的スクリーニングと遺伝学的手法を組み合わせることで、未知の相互作用分子の同定と、機能解析を達成できる。
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2016年10月 - 2016年10月ヒトのがんの約9割は上皮組織の細胞由来である。上皮性の腫瘍においては、極性や接着といった上皮細胞の性質に異常がみられ、上皮構造の破綻と病態とが強く相関する。また、悪性化した腫瘍は上皮間葉転換 (Epithelial-to-Mesenchymal Transition, EMT)を経て上皮の性質を失い、間充織様の表現型を示す。上皮構造の異常と腫瘍化の関係は、培養細胞系やモデル動物を用いた、がん原遺伝子や腫瘍抑制因子の研究によって進展してきた。しかしながら、これら遺伝子異常を持った細胞が正常な上皮組織にどのような影響を与え、異常な細胞がどのよう振る舞いを示して上皮構造の破綻を誘導し、腫瘍化が亢進するのか、その仕組みの多くは未だ不明である。 本研究計画では、腫瘍抑制因子ScribとDlgが制御する細胞分裂方向の仕組みを体型的に明らかにし、分裂方向の異常が誘導する腫瘍形成やがんの悪性化メカニズムの理解を目的とする。細胞間結合部位に局在するScribとDlgが、どのようにして分裂期の紡錘体を認識して(分子間の相互作用)、細胞分裂方向を決定しているのか、その詳細な分子メカニズムを解明する。そこで、翅原基を用いたプロテオミクス解析や遺伝学的スクリーニングを行い、上皮と平行な細胞分裂方向の仕組みを体系的に理解するための分子基盤を確立する。さらに、同定した因子の遺伝学的な操作により、scribやdlgの機能欠失体で誘導される腫瘍様の表現型への関与を調べる。
社会貢献活動
1