共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2026年3月

漢文大蔵経の文献学的研究基盤の構築:『大正新脩大蔵経』底本・校本DBの活用と拡充

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
21H04345
体系的課題番号
JP21H04345
配分額
(総額)
40,820,000円
(直接経費)
31,400,000円
(間接経費)
9,420,000円

2021年度は、『大正新脩大蔵経』底本・校本データベース(以下「本DB」)の一般公開、酉蓮社本のデジタル撮影、データ作成、書誌調査、本DBの周知活動に取り組んだ。
研究代表者會谷は、3社相見積もりで酉蓮社本の撮影業者を選定して、計15箱(全42函309冊)33,330コマのデジタル撮影を実施した。DB連携を行うSAT大藏經テキストデータベース研究会との連絡役を務め、新たに「宮内庁書陵部収蔵漢籍集覧」中の「[大藏經]1454種5733卷」(「備考」参照。所謂「宮本」)と連携させるためのリンク用データを作成した。また、これまで経典単位で公開していた画像データに対して、目次単位で書誌と画像データを紐付けるためのリンク用データの作成を行った。
研究分担者相原は作業人員を指揮してIIIF化作業を推進した。清水は大谷大学図書館所蔵の原本20点の書誌調査を実施した。中村は本DBの設計・構築・改修を進め、DB化作業のための助言を行った。宮崎は本DBの外部への周知に取り組み、會谷とともに他科研の研究会(「学会発表」参照)にて本DBの利用法を紹介するともに、仏教学者の視点から改善・利活用の方法等を提示した。
2021年6月に第1回研究打ち合わせを行い、本DBにGoogleフォームによるレビュー収集ページを組み込むなど改修を行った上で一般公開した(「備考」参照)。12月の第2回打ち合わせでは本DBの改修・拡張計画を検討して、2021年度に準備した撮影データや外部データベースとのリンク用データを取り込んで、2022年度の早い時期にリニューアル公開する方針を決定した。2022年2月には東洋文庫で開催した研究データベース会議にて、會谷、相原、中村、宮崎がそれぞれのテーマで報告を行い、質疑応答を通じて、有益な助言を得た。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21H04345
ID情報
  • 課題番号 : 21H04345
  • 体系的課題番号 : JP21H04345

この研究課題の成果一覧

MISC

  1

講演・口頭発表等

  2