MISC

2013年11月

ドップラーライダの長期実用性に関する調査; 欠測率と風車型風向風速計データとの比較

JAEA-Testing 2013-003
  • 中野 政尚
  • ,
  • 渡辺 均
  • ,
  • 住谷 秀一

開始ページ
29
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
DOI
10.11484/jaea-testing-2013-003

近年、ドップラーライダは気象観測におけるリモートセンシング技術の発達とともに、市販されるようになった。それに伴い、種々の試験機関によってその手法及び適用について検討試験等がなされ、おおむね良好な結果が報告されている。しかしながら、ほとんどの検討試験は、短期間に限定されており、原子力発電所等における長期間の気象観測に適用できるかどうかは不明であった。そのため、ドップラーライダ(Leosphere社製、Windcube WLS7)について、その性能及び実用性を長期間にわたって検討評価することを目的として、当研究所の気象観測鉄塔に設置した風車型風向風速計との比較測定を1年間行い、気象指針で要求される基本性能(年間欠測率10\%以下、連続30日欠測率30\%以下)を確認するとともに、風車型風向風速計で取得した風向風速データと比較し、同等の結果が取得できるかどうかを検討した。その結果、高度180m以下の高度においては、気象指針で要求される欠測性能を満たすとともに、高度68m(海抜100m)における比較測定結果における風向・風速の相関も良好であることから、本試験で使用したドップラーライダは、原子力施設からの一般公衆の線量評価を目的にした気象観測装置として、実用性のある装置であると考えられる。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11484/jaea-testing-2013-003
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5042045
ID情報
  • DOI : 10.11484/jaea-testing-2013-003

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