2015年11月
茨城周辺海域海底土中放射性核種濃度の経年変化
KEK Proceedings 2015-4
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- 開始ページ
- 214
- 終了ページ
- 218
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
東京電力福島第一原子力発電所事故により、様々な種類の放射性核種が大気や海洋に放出され、それらは核燃料サイクル工学研究所周辺にも到達した。そのため、海底土中の$^{134}$Cs, $^{137}$Cs及び$^{90}$Sr濃度の測定を行い、周辺環境における事故影響を調査した。2012年に茨城県北部の地点では、$^{137}$Csが最大濃度296.0Bq/kg・dryであったが、2014年には、39Bq/kg・dryと濃度が減少した。一方、2013年及び2014年に観測された$^{137}$Cs最大濃度においても、茨城県北部で観測された。$^{90}$Srにおいても、原子力発電所事故以前に茨城県沖で過去20年間に観測された値と比較して高い濃度が一部で観測され、原子力発電所事故の影響が認められた。