MISC

筆頭著者
2020年8月

【線維化 慢性疾患のキープロセス 多彩な間質細胞が織りなす組織リモデリング"fibrosis"の理解】(第1章)線維芽細胞の多様性 肝星細胞の活性化・脱活性化機構と肝線維症治療への展望

実験医学
  • 中野 泰博
  • ,
  • 稲垣 豊

38
12
開始ページ
1994
終了ページ
1999
記述言語
日本語
掲載種別
記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
出版者・発行元
(株)羊土社

肝星細胞は肝構成細胞のなかで5〜10%を占める間葉系細胞であり、ビタミンAを貯蔵する能力をもち、隣接する肝細胞などと細胞間相互作用により肝臓の恒常性を支持している。また、肝臓が傷害を受けると、筋線維芽細胞様に細胞の性質を変化させ(活性化)、肝線維化を誘導する。これまでに肝線維症の根本的治療法は開発されていないが、これは肝星細胞の特性が十分に解明されていないことに他ならない。本稿では、肝星細胞の活性化機序や、最近注目されている活性化状態から静止期に近い状態へ戻る"脱活性化"の現象について概説し、この脱活性化機構を肝線維症治療へと応用するわれわれの取り組みについても紹介したい。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0288-5514
  • 医中誌Web ID : U729030006

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