共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2019年3月

“東側”諸国における原子力研究の国際化-1950年代ソ連=東独間科学交流を中心に

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
16K01164
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円

資料へのアクセスが確保できず,本研究の重要な部分で期待した成果はえられなかったとはいえ,(1)ソ連から東ドイツをはじめとする東欧“同盟”諸国への原子力“平和利用”普及の制度的側面の研究では,希少資料を駆使して,背景としての1960年代エネルギー危機,東独などにおける燃料資源の欠乏・貧困ゆえの原子力発電への強い期待,条件としての黒鉛炉体系・軽水炉体系両用の重層的な核燃料サイクルの構築を明らかにした.また,②ソ連・東欧における初期放射線影響研究について,アメリカ流の“ビッグ・サイエンス”による圧倒的なデータの量を前に,ソヴィエト科学者が圧倒され,やがてそのフォロアーとなったことを明らかにした.

リンク情報
Kaken Url
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-16K01164/16K01164seika.pdf
ID情報
  • 課題番号 : 16K01164