2018年3月
教員養成学部における日本語指導法の授業で育成される資質能力―リライト文の分析から―
岐阜聖徳学園大学紀要<教育学部編>
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- 巻
- 57
- 号
- 開始ページ
- 37
- 終了ページ
- 53
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 岐阜聖徳学園大学教育学部
本研究は、教員養成学部の学生が半期15回の授業を受講することで日本語教育の基礎的知識および実践的指導力がどの程度獲得できるのかを、学生が作成した小学校低学年の国語教科書のリライト文を分析することで明らかにし、教員養成学部における日本語教育の授業の可能性と課題を検討した。教員養成制度のなかではJSL児童生徒教育への理解や実践的指導力育成の機会は限られているという現状のなか、リライト教材の作製を中心にすえた日本語指導法の授業は、学生に日本語を言語として理解する力および日本語調整能力を獲得させることができることが示唆された。一方で、日本語と教科の統合的指導を行う実践的指導力については獲得に難しさがあることが明らかになった。