2017年4月 - 2020年3月
小児肝移植後合併症のリスク因子の検討と慢性抗体関連拒絶の病態解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
小児肝移植後に生じる難治性拒絶等合併症や脂肪変性等の肝組織障害と原疾患には関連性を認めた。原疾患が原因不明急性肝不全の症例では、移植後中心静脈閉塞を伴う難治性拒絶を生じる頻度が高くグラフト不全となるリスクが高かった。代謝性疾患の肝移植後にはびまん性の脂肪変性による肝障害の頻度が高いものの一過性であり、移植後拒絶を生じる頻度は低かった。
肝移植後5年以上経過した症例で抗ドナー抗体陽性且つ肝生検が施行された18歳以下の小児症例において、抗ドナー抗体陽性でBanffの診断基準による慢性抗体関連拒絶の項目を満たす症例では、診断基準項目を満たさない症例と比較して線維化進行を認めた。
肝移植後5年以上経過した症例で抗ドナー抗体陽性且つ肝生検が施行された18歳以下の小児症例において、抗ドナー抗体陽性でBanffの診断基準による慢性抗体関連拒絶の項目を満たす症例では、診断基準項目を満たさない症例と比較して線維化進行を認めた。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K08756
- 体系的課題番号 : JP17K08756